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12月07日-02号

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  1. 岡山市議会 1992-12-07
    12月07日-02号


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    平成 4年12月定例会    平成4年12月定例岡山市議会    議 事 日 程  第2号       12月7日(月)午前10時開議第1 代表質問 甲第236号議案~甲第273号議案    …………………………………会議に付した事件 日程第1 代表質問      甲第236号議案~甲第273号議案(質疑)    ──────〇──────出席議員(50人)        2番  華 房 美 衛君        4番  寺 田 和 子君        5番  近 藤   昭君        6番  藤 岡 康 博君        7番  小 川 晴 雄君        8番  貝 原 信三郎君        9番  片 山   仁君        10番  奥 野 三四志君        11番  佐々木 清 巳君        12番  石 原 奐 治君        13番  垣 下 文 正君        14番  堀 川   進君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  井 村 嘉 久君        19番  羽 場 頼三郎君        20番  串 田   務君        21番  大 橋 英 雄君        22番  太 田   稔君        23番  鈴 木 邦 彦君        24番  土 肥 啓 利君        26番  梶 原 昌 一君        27番  有 井 靖 和君        28番  河 合 和 成君        29番  片 岡 五百樹君        30番  辻 野 喬 雄君        31番  田 畑 賢 司君        32番  崎 本 敏 子君        33番  藤 沢 和 弥君        34番  景 山 貢 明君        35番  高 木 悦 夫君        36番  伏 見 昇 男君        37番  宮 川 日 吉君        38番  磯 村   博君        40番  山 田 録二郎君        41番  脇 本 一 郎君        42番  亀 井   章君        43番  小 林   勉君        44番  吉 田 政 司君        45番  新 谷 盈 智君        46番  山 田   勇君        47番  福 原 弘 子君        48番  苦 水 重 徳君        49番  内 田 宏 哉君        50番  浅 野 卓 志君        51番  板 野 和 昭君        52番  小 橋 留 男君        53番  藤 原   貢君        54番  花 岡   薫君    …………………………………欠席議員(4人)        1番  定 政 猛 男君        3番  楠 木 忠 司君        25番  宮 武   博君        39番  川 田 敏 幸君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  安 宅 敬 祐君   助     役  森 末   京君   助     役  高 島   進君   収  入  役  有 本   正君   総 務 局 長  槌 田 邦 夫君   財 政 局 長  加 藤 憲 幸君   民 生 局 長  藤 原 忠 男君   衛 生 局 長  芝 野 浩 和君   経 済 局 長  山 本 俊 介君   建 設 局 長  春 田   巌君   下 水 道 局 長  大 嶋 吉 雄君   西大寺支所 長  安 井 英 二君   参     与  山 本   宏君   参     与  菱 川 公 資君   参     与  井 上   仁君   参     与  佐々木 伍 平君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  加賀谷 益 治君  教 育 委 員 会   委     員  藤 原 静 雄君   委     員  平 松   掟君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委  員  長  服 部 忠 文君   委     員  田 渕 禎 子君  監 査 委 員   委     員  三 宅   襄君  農 業 委 員 会   会     長  小 若 敬 二君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  中 川 和 彦君   次     長  中 村 清 司君   次     長  小 坂 夏 彦君   議 事 課 長  長 尾 栄二郎君   議 事 課 主 幹  岡 田 登志男君   議 事 課 主 幹  斎 藤 泰 清君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     任  佐 藤   武君    午前10時15分開議 ○議長(花岡薫君) 皆さん御苦労でございます。 これより12月定例市議会第2日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は46名であります。 ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員に河合君,宮川君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。    ──────〇────── △日程第1 代表質問(甲第236号議案~甲第273号議案)    ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は代表質問並びに甲第236号議案平成4年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について以下38件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 なお,議案につきましては,既に市長から提案理由の説明が終わっておりますので,本日は代表質問を行います。 質問に入る前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,会派代表の質問は1時間10分以内にお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。 また,当局は質問の要点を十分把握され,簡明的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして藤岡君。   〔6番藤岡康博君登壇,拍手〕 ◆6番(藤岡康博君) 皆さんおはようございます。 私は,社会党の岡山市議団を代表いたしまして質問をさせていただきます。 代表質問の一番手ということで,大変責任の重さを痛感しているところでございます。質問時間も70分ということで,長い間おつき合いをお願いをいたしますが,よろしくお願いをいたします。 ことしは,12月というのに大変暖かい毎日が続いております。また暖冬ではないかというふうに思います。あんまり暖かいと,地球がどうも温暖化しているんじゃないかというふうなことで,また心配も出てまいります。ことしも大変災害もなく豊作で,農家の皆さんは大変喜んでおられるというふうに思います。政治の面では,PKO法案による自衛隊の海外派兵,あるいは佐川問題,そしてまた参議院や知事選の選挙もありまして,私ども政治に携わる者といたしましては,大変忙しい1年だったと思います。 岡山市でも昨年のチボリ撤退に伴いまして,ことしは操車場の跡地をどうするのか,あるいはごみの問題,下水道,福祉の問題,いろんな問題が山積みをされています。市長も来年は3年目を迎える,いよいよ折り返し点に入ったわけです。安宅市政の安宅色がいよいよ鮮明に出てくるかというふうに考えるところでございます。市民と直結した市民参加の温かい市政を目指して,より一層頑張っていただきたいというふうに思うところでございます。 それでは,通告に従いまして質問に入らしていただきます。 質問の第1は,市長の政治姿勢についてです。 最初に,佐川問題とゴルフ場開発疑惑についてお伺いします。 我が国の政治上の悲劇は,戦後一貫した保守一党支配とその中で生まれた汚職体質ではないでしょうか。ここ数年を見ましても,ロッキード,リクルート,証券,共和,佐川など一連の汚職事件は後を絶ちません。今回の佐川事件でも,金丸氏に5億円が渡ったのは,ちょうどリクルート事件が終わり,政治倫理の確立が叫ばれているときでした。このことを見ても,我が国の政治腐敗構造がいかに根深いかがわかります。政治家と高級官僚が結びつき,資本が金によって我が国の政治を支配する,こういった日本型汚職構造です。これに暴力団が介在したのが今度の佐川事件であります。佐川事件は,その額の大きさ,暴力団絡みなど,そして5億円もらって20万円の罰金で済ますという前代未聞の出来事もありまして,大きな国民の怒りに遭っています。 また,この事件は初めて中央の汚職が地方へ波及した事件でもあります。この佐川事件に対しては,去る11月の臨時議会で意見書を採択し,事件徹底解明と議会制民主主義を強く訴えたところであります。 さて,先日来,新聞紙上をにぎわわしています岡山県の本陣山ゴルフ場開発疑惑についてでありますが,これは本陣山のゴルフ場開発に伴い,開発業者光地所が合計5,000万円,県会議員を初め地元有力者に渡したというものであります。新聞紙上で明らかにされているのは,自民党県連副会長・県会議員が1,000万円受領したという事実です。他の2名の県会議員も700万円と100万円,それぞれ受け取ったのではないかと報じられています。 同ゴルフ場の開発計画は,1987年から具体化され,光地所が県に事前協議の申請をした当初のハードルは,第1に開発予定地が農業振興地域の農用地区域に指定され,指定解除が必要であること。第2に,県のゴルフ場開発審査基準では,総ゴルフ場の面積が当該市町村の2%以内という総量規制があり,御津町分がこれを超える点。第3に,山を削り取って埋める移動土量が県土保全条例施行規則の基準を大幅に上回る。ということでした。ところが,これらのハードルが次々とクリアをされていっています。 まず,1988年5月に申請の550ヘクタールが農用地除外を受け,1988年10月にはゴルフ場面積の総量規制が緩和され,従来の2%から3%に変わりました。岡山県は,ゴルフ場開発審査基準,85年5月制定基準で,一定の自治体でのゴルフ場総面積は当該自治体総面積の2%以内という厳しい規制があるわけです。しかし,88年10月突如審査基準が改正され,本陣山周辺は空港関連特別地域として3%まで規制が緩和されることになったわけです。翌年の1989年8月には,移動土量が例外措置として基準の1.5倍まで認められました。こういうことが認められたのは,県下でこのゴルフ場だけということです。 こうした普通では考えられない規制緩和が次々と行われ,現在本陣山ゴルフ場環境アセスメントも終え,開発許可の最終段階に入っています。これら3つの障害がすべてクリアされた90年の9月と12月にゴルフ場開発業者から県議に500万円ずつ2回にわたって渡されております。 岡山県は,それぞれの担当課に対し本格調査を開始いたしております。また,県警も岡山県に資料提出を求めるなど,捜査を開始しました。この本陣山ゴルフ場開発の疑惑は,県会議員,県の行政官僚,業者の3者一体となった疑惑事件であり,佐川事件を初めとする我が国の汚職政治の構造と全く同じであります。一日も早い疑惑解明が急がれますが,この一連の問題について市長の御所見をお伺いします。 市長の政治姿勢その第2は,地球環境問題とプルトニウム輸送についてであります。 ことしは6月にブラジルで行われた地球サミットに見られるように,環境問題が大きくクローズアップされた年であったと思います。今や環境問題は地球規模で語られ,地球規模で取り組まれなくてはならなくなりました。先般,私はアラスカのフェアバンクスというところで開かれました環境集会の話を聞きまして,大変驚きました。北極海の氷が解け始めているというのです。そればかりではなく,日本列島の3倍近いツンドラが解け出しているというのです。その理由は,炭酸ガスによる地球の温暖化だろうというのです。ツンドラというのは,北極に近い常時凍った土地です。深いところでは1,000メートルも垂直に凍っているところです。このツンドラ地帯が緩みますと地盤が不等沈下するので,滑走路が波打って飛行機が飛べなくなる,あるいは民家が崩れる,道路が使えなくなる,道路を直そうとブルドーザーが入れば,ブルドーザーが沈んでいくという大変な状況が起きているということでした。私たちのところには,地球温暖化の影響はすぐにはやってきませんが,アラスカやロシア,カナダなど北の国の人には既に大きな問題となっているところであります。 さて,CO2による地球の温暖化には,もう一つ重要な側面があります。それは熱帯雨林の問題です。熱帯雨林は地球全体の森林の約5割を占めています。主として中南米のアマゾン流域,インドネシア,マレーシアを中心とする熱帯アジアの地域及びコンゴ,ザイールを中心とする中央アフリカ,この3カ所に密集をしております。巨大な緑の集団で,自動車の排ガスや工場の排煙,炭酸ガスを吸い取ってそれを光合成で酸素にかえる,そういう地球の肺のような力を持った大森林です。その森林が年間1,700万ヘクタール,日本列島の約半分の面積ですが,年々なくなっているわけです。1981年から85年の4年間のデータでは,世界の熱帯雨林から切り出された木材の実に45.6%を日本一国で使っているわけです。随分批判をされて,それを減らしてきました。しかし,今日でも30数%を日本一国で使っています。 今申し上げましたことは,地球環境問題の中の1つです。ツンドラの氷解や熱帯雨林の壊滅は,一たんそうなると,なかなかもとに戻すことは容易ではありません。 さて,地球環境を守るという意味から,もう一つの大きな問題は,今世界じゅうから注目を集めているプルトニウムの輸送です。去る11月8日あかつき丸が約1トンのプルトニウムを積んでフランスのシェルブール港を出港し,日本へ向かったことは既報のとおりであります。このプルトニウム輸送計画は,今後20年かけて総量30トンを輸送するというものです。プルトニウムの毒性,危険性は議論の余地はありません。その再利用についても,アメリカやイギリス,ドイツ,フランスで断念をされ,今や日本のみが再利用へ向かっています。イギリスではプルトニウム処理工場があったシェフィールドで小児白血病が多発しているとの報告もあります。また,環境問題に詳しいアメリカの次期副代統領ゴア氏は,プルトニウムと高濃縮ウランはたとえ平和利用であっても規制すべきだとはっきり言っています。 現在,世界環境団体グリーンピースを初め多くの国々がプルトニウム輸送中止を求めています。主な理由は,第1に,万一事故が起こった場合の環境破壊,環境汚染がはかり知れないこと。しかもその補償問題には一切触れられていないこと。第2に,日本の核武装,核大国化のおそれがあるということ。第3に,核ジャックのおそれがあるなどです。 プルトニウム輸送も,また地球環境に対して大変な脅威であり,20年間の長期輸送計画は大変危険なものと言わなければなりません。したがって,政府・科学技術庁に対し即時中止を求めるべきと思いますが,市長のお考えをお聞かせください。 市長の政治姿勢のその第3は,「グリーンライフ岡山の創造」,その理念と実践についてであります。 本年2月定例市議会で,このキャッチフレーズを初めて市長より聞きましたが,安宅市長の個性,いわば安宅色が出始めたなというふうに思ったものです。それまで私どもは安宅市長をもじって「あったか市政」などと言っておりまして,勝手なイメージをつくったわけであります。「グリーンライフ岡山の創造」という言葉は,単なるキャッチフレーズではなくて,岡山市政の基本理念を有していると思っています。市長はそれを,グリーンは単に色彩の緑だけではなく,人間を取り巻く豊かでゆとりある環境を象徴し,また真に豊かな生活を実感させるものとの基本認識に立って,市民にとっては岡山に住んでよかったと思えるような,また国の内外から訪れる人にとっても,魅力的な美しい岡山市をつくるため,地域,環境,人間に視点を置いたものであります,と説明されています。そしてさらに,地域,環境,人間という3つの視点から深め,具体的施策を6つの政策体系にまとめて,総合的,計画的に実施すると言われています。また,市政推進の基本姿勢の中で,市民主体の市政をうたい,人の心を大切にする温かい市政を推進すると言われています。私は,今読み返してみて,なるほどと思う点と,抽象的作文のように思う点が交錯するのです。この基本理念をもっと掘り下げ,確固たるものにして具体的施策の中に生かさなければならないと思います。また,逆にすべての事業に対して「グリーンライフ岡山の創造」という理念からとらえ返すことが必要ではないかと考えています。 そこで質問ですが,第1に「グリーンライフ岡山の創造」という言葉に対する市長自身のイメージ,理念をいま一度明らかにしていただきたいと思います。これはぜひ市長のお言葉でお願いをしたいと思います。 第2に,「グリーンライフ岡山の創造」の理念はどう実践に移されたのか,10の主要課題はどう取り組まれているのか,今後の方向性とあわせてお示しください。 第3に,水と芸術の公園構想は,グリーンライフ岡山の創造という視点からどう位置づけられているのか,お答えをいただきたいと思います。 2番目の質問は,岡山操車場跡地問題についてでありますが,市長の所信表明の中で整備構想について,岡山水と芸術の公園と西部副都心整備構想と提示されており,非常に大きな構想となっております。 そこで幾つかお尋ねいたします。 第1に,副都心といえば,その中心となるものがなければなりません。何を核として考えておられるのでしょうか。 第2に,都市型集合住宅などの集積を図った新しい副都心構想とは,どのような構想となっているのでしょうか。 第3に,市長が今お考えの普遍的な価値を持った岡山らしさをあらわす公園とは,どんなものを想像されているのでしょうか。 第4に,オリンピックや国体の正式種目となっているカヌーもできるような設計をしているとありますが,国体誘致をお考えでしょうか。また,国際選手権大会開催もお考えでしょうか。 第5に,野外の音楽装置や照明装置を備えた野外ステージを設置とありますが,この公園の開園時間は何時から何時までとお考えでしょうか。 第6に,岡山を訪れる多くの人々にとって楽しみ,憩える公園となるとありますが,現時点で県外入場はどのくらいお考えでしょうか。 第7に,公園周辺にはさまざまなすぐれた都市施設の配備,誘導が可能とありますが,具体的にはどのようなものをお考えでしょうか。 第8に,公園全般,新駅を含みますが,公園全般の完成年月日と総事業費,副都心としての機能発揮時期,それまでの建設構想と総事業費,周辺整備の最終年月日と総事業費をお尋ねします。 第9に,市民参加の市政について,公園企画段階での参加についてどう考えておられるか。 以上9点をお尋ねします。 次の質問は,財政問題であります。 平成3年度の決算を見る限り,本市の財政状況は健全財政の範囲内であろうかと思います。しかし,今日の我が国の経済動向を見てみますと,バブル経済の崩壊に伴い,景気は低迷を続けています。 11月27日,共同通信の発表した93年期業績予想では,全産業ベースの売り上げ高は前期比で1.9%減であり,経常利益は前期比の20.1%の減益となっています。製造業では,鉄鋼が56.7%,自動車41.6%,電気35.7%と大幅な減益,非製造業でもバブル崩壊の直撃を受けた不動産が36.1%大幅減収を初め建設業界も減益となっています。調査業種28のうち24業種の減益が予想されています。 こうした中で,政府は公共事業の前倒しなど積極的な景気浮上対策を実施しているところでありますし,本市も景気浮上に向けた補正予算措置を講ぜられたところでありますが,景気の回復の見通しはなおも不透明です。こうした情勢を踏まえて,幾つかの質問をしたいと思います。 1,平成4年度の収支見通しについてでありますが,このような景気低迷の中で市税の見通しはどうか。 2,平成5年度当初予算編成の基本方針をお聞かせください。 3,平成5年度の重点施策についてもあわせてお伺いします。 4,今後大規模事業が種々予定されていますが,健全財政は維持できるのか。起債制限比率,経常収支比率の推移についてもお知らせください。 次は,雄町の冷泉についてであります。 さきの9月定例市議会での雄町の冷泉給水継続に対する市長答弁では,今までどおり一般の開放を望んでいるので,地元協議を継続し,駐車場の確保や周辺道路の整備,支援の仕方を県とも協議しながら検討してまいりたい,とのことでありました。その後,雄町の冷泉を愛し続ける会から雄町の冷泉給水継続のために周辺整備を求める要望書も出されております。また,多くの署名も提出されていると聞いています。市民の要望も強いわけですから,早急に対応すべきと思います。 そこでその後の対応についてお伺いをします。 1,駐車場及び周辺道路整備について。 2,水屋及び水屋周辺の整備について。 3,地元との話し合いについて。 4,県との協議について。 以上4点についてお伺いをいたします。 次に,完全週休2日制実施についてでありますが,当局は今議会に休日条例の一部改正案と職員の勤務時間,休日休暇条例の一部改正案を提案されております。岡山市では,試行期間として9月20日から11月14日までの8週間,完全週休2日制を実施しております。その中で,完全に休暇を消化した人は,対象人員1,652人のうち1,477人で取得率は97.3%となっております。 そこでお尋ねいたしますが,1,取得が困難と思われる職場はどのような職場でしょうか。また,今後どのように取り組まれるのか,お尋ねいたします。 2,完全実施をするためには,人員の増加をするか,仕事の手順を変更するしか方法はないと思いますが,どのように対処されるのか,お尋ねいたします。 3,完全実施することによる臨時職員の総雇用予定人員と総必要予算はどのくらいとなるのでしょうか。 4,実施することによる時間外労働はどのようにお考えでしょうか。 以上お答えをお願いいたします。 では,民生局関係に入ります。 福祉行政についてであります。 まず,老人保健福祉計画についてお尋ねいたします。 我が国の65歳以上の人口割合は,平成3年10月推計人口で12.6%であり,国民の8人に1人が65歳以上という状況です。さらに,西暦2020年には65歳以上人口割合が25.2%に達すると見込まれ,国民4人に1人が65歳以上という超高齢社会が到来することとなります。また,寝たきりや痴呆という介護を要する状況になりやすい75歳以上の後期高齢者の割合について見れば,現在5%程度が西暦2020年には12%強と,65歳以上の伸びを上回って増加していくものと予測されています。 一方,これらの高齢者を支える体制は,子供との同居率の低下,核家族化の進展,女性の社会進出などにより,家庭における家族の介護力の低下傾向は続くと思われます。したがって,今後ますます高まる介護サービスのニーズにこたえるために,早急な体制づくりが必要になってきました。 こうした状況を踏まえ,国においては福祉8法の改正が行われ,全国すべての自治体で老人保健福祉計画の策定が義務づけられました。この計画の特徴は,第1に,従来の保健福祉行政が国の施策を受けて国,県,市という流れで行われてきたいわゆるトップダウン方式の施策の実施ではなく,実態調査を踏まえた地域住民のニーズをもとに計画を作成するという新しい方式,いわゆるボトムアップ方式によるところです。第2に,この計画の性格が行動計画となっているというところです。第3に,この計画の策定が義務づけられているという点です。岡山市では既にこの計画に取り組み,現在ニーズ調査を済ませ,その分析を行っているところと聞いています。 そこで質問ですが,今後どのようなスケジュールで老人保健福祉計画の策定作業を進めていく考えか。他都市と比べて作業の進捗状況をどのように認識しておられるか。 2,老人保健福祉計画の策定に当たって,行政上の保健,医療,福祉の連携をどう図っていく考えなのか,明らかにされたい。 3,老人福祉計画に必要なマンパワーの確保,ヘルパー,保健婦,作業療法士,理学療法士等に対する取り組み姿勢を明らかにされたい。 4,老人保健福祉計画においては,単にサービスの目標量を示すだけでなく,計画の性格から具体化のための年次計画をどう考えるのか,明らかにされたい。 以上4点お答えください。 次に,障害者福祉についてであります。 国連障害者の10年は本年が最終年です。我が国でも世界的な運動に歩調を合わせて,さまざまな取り組みが進められ,障害者福祉に一定の前進が見られました。この成果を足がかりにして,一層の福祉の充実を図らなければなりません。国連障害者の10年は,障害者の完全参加と平等を基本目標にしています。完全参加とは,障害者も健常者と一緒に社会の一員として,ともに生活し,活動しようというものです。障害者福祉は,この10年間の取り組みで,いわば基盤ができ上がりました。これを踏まえて,障害者の完全参加に向け,行政と民間が一体となった推進運動が必要と思われます。 そこで質問ですが,1,国連障害者の10年に対する岡山市の取り組み,完全参加と平等の観点から,その成果と問題点を明らかにしてください。 2,障害者の社会参加に向けてのまちづくりは進んだのか。今後どのような点を柱にしたまちづくりをするのか。 3,国連障害者の10年に引き続く障害者福祉の長期計画があれば示してください。 次は,ふれあい地域センターについてお伺いします。 市民が長く待ち望んでおりました福祉,保健,生涯学習の拠点となる,また全国的にも例を見ない規模の岡山ふれあいセンターは,ことしの夏にその勇壮な姿をあらわし,現在は周辺の整備へと最後の追い込みに入っているところであります。 既に同センターの管理運営の主体となる財団法人も設立され,本議会にはふれあいセンターの基金条例の議案も上程され,着々と開館を目指し,準備態勢の整備が図られておると考えます。この施設の開設によって,本市の福祉は一段と向上するでありましょうし,市民もその利用に大きな期待をしていることと思います。 そこで幾つかの質問をいたします。 その1は,開館の時期は来春となっておりますが,具体的な見通しをお示しください。 その2は,管理運営の体制整備の現状についてお示しください。 その3は,オープン後においてその年度の管理運営経費の試算について,大まかな数字で結構ですので,お示しください。 次は,このふれあいセンターの地域拠点となるサブセンターについてお伺いします。 その1は,市内4カ所の建設地のうち,既に立地場所も決定している西大寺地区についてでありますが,今回の補正予算で同建設事業費10億3,800万円を減額し,その理由として隣接する民有地の取得が可能となったため,整備する機能を再検討し,改めて設計も見直そうということでありますが,民有地の取得面積,取得価格,新たに整備見直しする機能とは何か,そして新たな基本設計及び実施設計の完成時期をお示しください。 その2は,残り3地区のサブセンターについてであります。既に候補地については,市当局は案をまとめ,議会の民生消防委員会に説明をされ,民生消防委員会では現地視察も済まされて,慎重な協議が行われているところと伺っております。 そこで以下の諸点についてお伺いいたします。 まず,地域センター候補地選定に当たっての交通の利便性についてでありますが,これは各地域とも利用者にとって一番大事な点だと考えますが,どういう配置のもとに選定されたのか。また,候補地の環境問題も非常に大事だと思いますが,この点の配慮はどのようにされましたか,お伺いをいたします。 次は,人口の動向と将来の地域の発展性について,それぞれの地域についてどのように見込んでおられますか。また,現計画では,3カ所のうち2カ所に市有地を選定され,残る1カ所が民有地のようでありますが,この地域周辺に適当な市有地はなかったのか,お伺いをいたします。 次に,リーディングプロジェクトが平成7年度まで,保健所政令市への移行が平成6年度ということを考えますと,整地選定のタイムリミットをいつごろと考えておられますか。 さらに,各地域センターにはどのような機能を持たせるお考えか。西大寺地域センターと同様のものと考えてよろしいのか,お伺いをいたします。 最後に,総合福祉文化会館も地域センターとして機能を持たせるように位置づけられておられます。現在の同会館は,複合施設とともに立地上多くの問題点がありますが,今後どのような見直しを行おうとされているのか,お聞かせください。 次は,衛生局関係に入ります。 保健所問題についてお伺いをいたします。 保健所政令市への移行も残すところ1年余りとなってまいりました。本市にとっては未経験の分野であり,関係職員の方々の努力に敬意を表するところであります。本年4月より県環境保健所への職員研修派遣,そして先日は岡山市中央保健所──仮称でありますが──の用地確保とマスタープラン発注等,移行への動きが形となって見えてまいりました。しかしながら,いまだに不明の点や問題点もあり,以下数点質問をさしていただきます。 1,まず1点目は,マスタープランについてであります。このたびマスタープラン発注に際し,本市としては初めての試みであるコンペ方式を採用されました。このことは開かれた市政のあり方として高く評価いたしておりますが,発注者の基本理念が最も重要であり,7社への発注時の基本条項をまずお尋ねいたします。 2つ目に,このマスタープランは来年1月末が締め切りとお聞きしておりますが,これらの完成品を市役所1階ロビーにて一般公開をしてはどうかと考えますが,御所見をお聞かせください。 このことは,入札にかかわるこれまでの市民の不信感の一掃ともなり,クリーンな市政の具体的な提示として,また保健所行政への市民の関心の向上,さらには利用促進等に大いなる効果が期待されると思われます。 3つ目,次に老人保健福祉計画での位置づけについてであります。 高齢化社会を迎え,保健所も高齢者との関連性が深まっております。現在,民生局中心に老人保健福祉計画策定に向けて作業が進められておりますが,この中で保健所はどのような役割を果たすのか,お示しください。 最後に,最も重要である職員確保についてお尋ねします。 本年度の採用試験も終わり,内定発表もあったと思いますが,保健所関連の採用職種と人員,そして事前研修及び来年度の採用計画をお示しください。 かって保健所は,各種の営業許可,野犬の取り締まり,そして近年は乳児健診等,限られた用事のある人が訪れるという利用方法でしたが,今後は来訪者に対する行政にとどまらず,福祉や保健保持の情報発信の場としての機能を要求されております。その意味から,岡山の保健と福祉が一体となった保健所は,第1号のモデルとして全国的にも高い関心が寄せられており,ハード,ソフト両面ともすぐれたプランとなることを願い,この項を終わります。 次に,ごみ問題についてであります。 昨年11月,ごみ非常事態宣言が出され,はや1年が過ぎました。岡南環境センターの焼却炉点検に伴うごみ焼却危機から始まったごみの減量作戦,松ケ鼻,浅越,それに続く最終処分地が確保できない中でのごみ資源化作戦,最終処分地のめどは立ったが,浅越に残余量があるうちに次の処分地を完成させなければならないという現実,中間処理施設も計画はできたが,実用は先の話,岡南環境センターにかわる新しい焼却場の建設,分別リサイクルもこれからが大変,まさに1年たったが,非常事態は続いているわけです。ともあれ,この1年間,環境事業部を中心に大変な御苦労をおかけしました。敬意を表するとともに,今後のごみ戦争に打ちかつべく,なお一層の努力をお願いする次第です。 さて,この1年間の取り組みを総括し,次の展望を切り開くために幾つかの質問をしたいと思います。 1,市民の意識は変わったのか。この1年間,市の広報紙「市民のひろば」でごみの記事が載らなかったことはありません。正確に言いますと,ごみ通信が出ましたことしの9月を除いてであります。また,先般の市民アンケートでは,大半の人がごみの非常事態宣言を知っておられ,ごみの減量化,資源化で何らかのことを心がけているとなっています。また,ごみの資源化のための分別の細分化に対しましても91%が賛成しています。私は,市民の意識は相当変わってきていると思いますが,いかがお考えですか。 2,過去数年間と比較して,この1年間のごみ量の推移についてお知らせください。全体量,可燃ごみ,不燃ごみ,粗大ごみについてお願いをいたします。 3,資源ごみの量はどの程度ふえていますか。過去数年間と比べてどうですか。 4,コンポスト,焼却炉の普及はどうか。今後の取り組みはどうですか。 5,資源回収モデル地区を2地区設定して取り組まれていますが,今後のモデル地区拡大の予定はありますか。 6,モデル地区拡大に伴う選別所,中間処理施設ですが,選別所の確保の見通しはどうですか。 7,東部クリーンセンターについてお伺いします。 1つ,場所は決まりましたか。 2つ,地元の承諾は得られましたか。 3つ,着工完成予定はいつごろですか。 4つ,規模,内容はどうなるのか。現時点でわかる範囲でお答えください。 5つ,余熱利用計画はありますか。 8,最終処分場について。ことし12月完成予定の浅越処分場は,収容量何トンでいつごろまで埋め立て可能と思われますか。 2つ,逆算をして次の最終処分地建設の見通しを明らかにしていただきたいと思います。着工見通し,完成見通しについてお答えください。 9,不燃ごみの減量化を考える際,プラスチックごみ対策を考えるべきだと思いますが,リサイクル,減容化,燃やす,3つの方法について考えがあればお聞かせください。 10,岡山市清掃条例について。 1つ,いつごろまでにどのようなものをつくる予定ですか。 2つ,先ごろ東京で都条例が策定されていますが,岡山市に取り入れるような点はありますか。 11,今後ごみ問題は多くの難問を抱えており,またたくさんの事業を進めていかなければなりません。しかも,早急にです。現在の環境事業部のスタッフで十分なのか,大変疑問に思います。万一職員を過労死に追い込むことのないように人的増員をすべきだと思いますが,どうでしょうか。 次は,経済局関係です。 高付加価置型企業集積団地についてお尋ねをします。 西大寺の吉井川東岸に予定されている高付加価値型企業集積団地は,東部クリーンセンター,ファーマーズマーケットを内設する約70ヘクタールの大型企業集積団地であります。この構想は,若者の定着という点から,また岡山東部地区の活性化という点から,ぜひとも実現をさしていただきたいと思っているところでございます。 そこで二,三質問さしていただきます。 1,今後どのように進めていく予定か,計画の概要をお示しください。 2,その際地元対策,農振解除,農地転用の問題等,種々の問題点があると思われますが,その点はどうですか。 3,現在この計画の担当課は商工振興課でありますが,事業推進のための行政内組織はどのように考えておられるのか。また,地元の住民による推進組織はどのように考えておられるのか,お示しください。 次は,農業問題についてお尋ねします。 その1は,米などの輸入自由化についてでございます。去る11月26日,ジュネーブのガット本部において開かれました貿易交渉委員会では,ドンケル・ガット事務局長が年来の交渉の政治的決着を提案しました。これはアメリカとECの妥結を受け,輸入補助金緩和などの修正を行いながら,日本などが反対している例外なき関税化,イコール全面自由化を強引に押しつけようとするものであります。これを許し,公正な貿易ルールを決めるはずのガット交渉の本質を踏みにじり,輸出国,特に巨大メジャーの利益追求に大きく傾いた決着がなされるならば,日本のみならず全世界の食糧,農業,環境に多大な影響を与えるものとなります。本市では,これまで幾度も米の輸入自由化反対の議会決議を行い,関係各方面への働きかけをしていただきました。今回におきましても,このような立場を堅持していただきたいと思います。 この問題に関する市長の見解を再度明らかにしていただきますとともに,中央関係各省庁を初めとする関係各方面への働きかけをお願いするものであります。 次に,水田営農活性化対策についてお聞きします。 農水省が出しました平成5年度の水田営農の活性化対策では,本県の転作目標面積は,後期対策の1万7,720ヘクタールから1万4,920ヘクタールとなり,1年限りの緩和措置のとられた本年度と同じ面積となりました。これはことしの端境期の備蓄が26万トンと,政府の示す安定備蓄100万トンに比べ大幅ダウンであることからとられた緩和措置でありますが,今回は平成5年から7年度まで3年間の目標であります。 そこで質問ですが,1,県内市町村への配分は,県と市町村で協議し決められるようでありますが,配分基準は何なのか,どのような配分になるのか,お尋ねしたいと思います。 2,県北の中山間部では担い手難から,休耕田や荒れ畑が多く,一方県南では生産意欲が強いように聞いております。したがって,転作目標面積の配分を傾斜配分方式にしたらどうかと思うのでありますが,当局の御見解をお聞かせください。 3番目は,クラインガルテンの計画についてであります。滞在型市民農園として提起されていますクラインガルテンの計画は進んでいますか,具体的にお答えください。 1,ヨーロッパでは大変進んでいますが,我が国,特に岡山市民のニーズに合うのか,その意味で市民のニーズ調査はされていますか。 2,規模はどの程度か,どのような内容にするのか。花や野菜や果樹,ハウスなどについてです。 3,全体で何カ所程度計画をしているのか。当面モデル的に数カ所行うと聞いていますが,場所は決まっていますか,お伺いをいたします。 次に,本陣山ゴルフ場開発についてであります。 この項では,市長の政治姿勢の中で触れましたので,岡山市に関係する3点について事実経過をお尋ねします。 1つは,農用地除外についてであります。ゴルフ場開発のために,光地所から該当地の農用地除外申請が62年ごろ出されたと聞いておりますが,事実経過を明らかにしてください。 それから,申請後の調査はどのようになされ,岡山市の見解はどうであったのか。また,いつごろ県へ上申されたのか,お答えください。 2つ目は,開発事前協議についてであります。岡山市がゴルフ場開発の事前協議の申し出を受理し,地方振興局へ提出するまでの協議体制及び岡山市の意見についてお聞かせください。 3つ目は,環境アセスメントについてであります。環境アセスメントの調査は,既に終了していますが,岡山市に対する意見照会はあったのか,経過を明らかにしてください。 そして,岡山市の意見内容はどうだったのか,お聞かせください。 以上です。 次に,岡山駅周辺整備についてお尋ねします。 現在,岡山駅週辺は駅前整備,駅南区画整理事業,東西連絡道の下石井・岩井線,西口の再開発,周辺の街路事業,駅前の放置自転車対策など多くの課題が山積みしており,具体的事業もこれからというところであります。また,岡山駅周辺は交通網の拠点であり,これからの都市計画を考える場合,交通政策抜きには考えられないと思います。岡山駅付近は多くの問題が山積みをしております。くし刺しの横断歩道,タクシー,一般車両の乗降場の問題などによる交通混雑と交通事故の多発,会社別のバスターミナル,駐輪場,駐車場不足,観光バスバースの確保等々があります。 岡山駅広場の面積は,約1万9,900平方メートルであり,現在工事が行われているOTBを約40メートル南に移設することによって,約5,000平方メートル拡張され,2万4,700平方メートルになる予定と聞いています。また,先ほど言いました諸問題についても,駅前整備とあわせて解消する予定と聞いています。 そこで質問でありますが,整備計画は今年度中に作成とのことでありますが,いつごろを予定しているのか。 第2に,くし刺しの横断歩道解消の見通しはどうか。 第3に,市は方面別のバスターミナルにしていくとの考えであるが,関係者との話し合いはどのようにしているのか。 第4に,ことし10月よりOTB南側のバスターミナルが廃止され,駅前に移っているが,交通混雑などの問題は起こっているのかどうか。 第5に,この12月より新たに駐輪場が設置されていますが,これは暫定的なものであります。恒久的な駐輪場設置が必要と思われますが,お考えをお聞かせください。 次に,東西連絡道路である下石井・岩井線の着工はいつごろか。また,完成はいつごろを予定されているのか。 次に,駅元町の再開発についてでありますが,現在の進捗状況をお聞かせください。また,周辺の街路事業である青江・津島線の進捗状況と完成見通しはいつごろか,あわせて伺います。 次は,下水道局関係です。 第7次下水道整備5カ年計画についてであります。 下水道事業は,市長の公約,15年で70%達成に向けて取り組まれています。市民の側からも,身近な生活環境改善ということでの要望も大変多く,注目を集めているところです。 さて,この事業のキーポイントとなる我が市における第7次5カ年計画に沿って,当局職員の皆さんの日夜を分かたぬ努力に敬意を表しながら,質問に入らせていただきます。 1,平成3年度から7年度までの5カ年で約900億円を投資して,処理人口普及率を10%伸ばし48%にするという本市の第7次下水道整備5カ年計画は順調に進んでいるのか。まず,その進捗状況をお聞きしたいと思います。 2,第7次5カ年計画における必要面積は約2,200ヘクタールと聞いていますが,平成3年度,4年度でどの程度の整備面積になるのか,5年度以降の目標はどうなるのか,お伺いいたします。 3,平成3年度決算を見ると,翌年度への繰越事業費が17億1,980万円と大変多額に上っていますが,その原因は何ですか。 4,今後ますます事業量がふえると思われますが,それに対応できる体制はありますか。 1つ,現在のスタッフ,職員数でやっていけるのか。 2つ,施工業者は確保できるのか。業者能力は十分か。また,業者育成は考えているのか。 3つ,水道,ガス,電気,電話など地下埋設物への移設などが絡んでくるが,関係企業との工事における整合性は図られていますか。 5,次に財政確保の件ですが,さきの11月議会で下水道関係の補正予算として6億円計上されました。この財源は,国の緊急下水道整備計画特定事業の実施によると理解をしております。この緊急下水道整備特定事業とはどのようなものか。また,今後どのように活用していく方針か,あればお聞かせください。 この事業は,場所の指定が必要というふうに聞いていますが,どこの地域を指定するのか,具体的にお聞かせください。 6,第7次5カ年計画は,主として市街化区域を中心に下水道普及を図る方針と聞いておりますが,調整区域に住んでおられる方々など,残された地域での環境整備計画はどのようにお考えか。特に合併浄化槽の普及をどのように進めていくのか。一つの団地や集落単位での合併浄化槽に対する補助を考えたらどうかと思いますが,見解をお聞かせください。 また,農業集落排水事業における個人負担分の軽減を考えてみてはいかがでしょうか。 7,児島湖の浄化が言われて久しく,いよいよ今年度から国,県が本腰を入れてヘドロの浚渫に取り組むこととなり,地元住民を初め多くの市民の注目を集めていますが,具体的計画はどうなっているのか。進捗状況はどうですか。また,岡山市独自の児島湖浄化計画と周辺を含めた環境整備の計画はありますか。 8,ことし3月,岡東浄化センターがいよいよ供用を開始し,西大寺地区を初め関係する岡東処理地区の住民は大変喜んでおられます。また,期待も大きいわけであります。地元背後地の皆さんの御協力に感謝をしておるところですが,近隣の皆さんの協力に報いる意味で,一日も早い下水道の供用をと,一部地域で国の認可をとられたと聞きますが,この地域の供用開始はいつごろになりますか,お答えください。 次に,岡東浄化センターの背後地の整備,また西大寺地域の活性化に向けて,体育館を含む体育施設の整備とあわせて,水の公園構想が打ち出され,先般より遊水池の埋め立てが行われておりますが,なかなか進んでおらず,地元の方もやきもきされております。ゲートボール場やテニスコート,野球場と具体化をしているわけですが,水の公園の全体像,整備計画を一日も早く出していただきたいと思います。 最後に,教育問題です。 子供たちの自立を育てるための教育条件整備についてお伺いします。 さきの9月議会では,教育長は,子供たちの自立を育てる教育の創造については,まず教師の意識改革と深くかかわっているということで,それにはまず教師が自立しなければならない。そうした意味で研修に力を入れているとの御回答をされましたが,学校現場では教員の多忙化は一層深刻になっており,子供を主体としたゆとりある自主的,創造的な教育活動を進める上で,大きな問題となっています。しかも,研修によって教師の力量が高められる環境はなく,むしろ研修によって多忙化に拍車がかかり,子供たちを追い払うようにして会議が持たれているとも聞いております。 そこで教師の意識変革及び自立を築くためには,学校現場の実態をにらみ合わせた教育条件づくりが必要と思われますので,以下の質問をさせていただきます。 初めに,学校5日制にかかわっての問題ですが,9月からの学校5日制導入に基づき,教育課程の編成がなされたわけですが,それによると,児童・生徒の登校日の実際における年間授業時数と指導要領による総授業時数の差は,小学校,中学校ともに約三,四週間の余裕があります。計算では,隔週2日制であっても十分指導要領による総授業時数はこなせ,その上,余裕さえ持てることとなっていますが,学校現場での職員,児童・生徒の多忙化傾向は改善されておらず,学校5日制がさらに進められようとしている現在,このような状況を放置しておくわけにはいかないと思います。 そこで次の点についてお尋ねをします。 1,学校現場の多忙化をどのように分析されているのか。また,改善策が検討されているのか。 2,学校5日制に伴って教育内容の低下が心配されていますが,教員の教材準備などの時間が1日平均,勤務時間内でどれほど確保されているのか。また,学校行事の精選の実態はどのようになっているのか,お示しください。 3,学校5日制に伴い部活動のあり方の検討がなされたと思われますが,学校によっては第2土曜日,午前中は登校しないが,午後から部活動を行い,日曜日には午前中から部活動を行うところもあります。部活動のあり方を総合的に検討した結果について,実態調査が必要と思われますかどうですか。また,部活動を学校教育の一環として位置づけるとするならば,教職員の時間外勤務について検討する必要があると思われますかどうでしょうか。 第2に,教務主任の授業時数についてお尋ねします。 主任制度の趣旨は,調和のとれた学校運営が行われるためにと,省令第22にうたわれていますが,教諭である教務主任の授業時数が近年極端に軽減され,昨年は教諭でありながら授業を受け持たない教務主任も出現するなど,結果として他の教諭に授業時数が振り分けられた形となり,多忙化の一因となっています。 そこで以下4点についてお尋ねします。 1,教務主任の教諭としての本務をどのように考えておられるのか。 2,教務主任の平均授業時数と担任教諭の平均授業時数の実態を示してください。 3,学校現場では教務主任の教諭を専科教諭として位置づけているところが多いが,専科教諭の平均授業時数の実態を示してください。 4,教諭の授業時数の平均化を図るとともに,教務の分担内容の洗い直しをする必要があると思われるがどうでしょうか。 第3に,教員の超過勤務は,従来より最大の問題となっていながら,解決の見通しが立っていません。教職員の健康破壊は一層深刻であり,教育活動にゆとりを失うばかりか,児童・生徒に対する対応にも影響しています。また,教員の生活破壊になっており,園,学校によっては我が子の参観日や病気のときでさえ年休の取得が困難という訴えもあります。 そこで年休の取得についてお尋ねをいたします。 昨年度の岡山市の園,小・中学校及び職種別による年休取得率の実態を示してください。 2,岡山市の他の公務員との年休取得率との比較を行った場合どうですか。 3,年休取得計画を示し,実効あるものとするための具体的方策を明らかにしてください。 以上で終わります。どうも大変長い間御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) しばらく休憩いたします。    午前11時21分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午前11時45分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 藤岡議員の社会党代表質問に対しまして順次御答弁申し上げます。 まず,市長の政治姿勢の中で,佐川問題とゴルフ場開発疑惑についての市長の所見はということでございますが,この佐川急便の一連の不祥事は,多くの国民の政治不信を招いただけでなく,日本の政治に対する国際的信用も大きく傷つけたと言わざるを得ません。佐川疑惑については,検察による捜査を初め国会の場においても疑惑の解明の努力がなされようとしており,一方ではリクルートや佐川事件等の再発防止に向けて,今国会において政治資金規制法の改正や公職選挙法の改正,さらには資産公開法の制定などが衆議院を通過したことは,疑惑の解明と政治不信に対する国民の強い声のあらわれだろうと考えており,今後の疑惑解明と捜査の進展を注意深く見守っていきたいと思います。 次に,本陣山ゴルフ場開発に関するお尋ねにつきましては,今県議会における論議を見守るとともに,県民,市民にとってさらにわかりやすくなるよう,事実関係の推移についても見守っていきたいと考えております。 次に,地球環境問題とプルトニウム輸送についてのお尋ねでございますが,二酸化炭素の排出による地球の温暖化や熱帯雨林の減少などの地球環境問題は,物質的に豊かになった市民生活と深くかかわっております。市といたしましては,今後とも啓発活動等を通じてこの問題に対する市民や事業者の理解を深め,資源の有効利用や省エネルギー対策,自然環境の保全など,地球にやさしい環境づくりに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 また,議員御指摘のプルトニウム輸送につきましては,国の政策として原子力開発利用長期計画に基づいて行われており,十分な安全確保のもとに実施されていると考えておりますが,いずれにいたしましても,原子力の開発は平和的利用が大前提と考えており,また今後とも厳重な安全規制と安全研究の充実強化が図られるなど,より一層の安全性の確保が重要と考えております。 次に,「グリーンライフ岡山の創造」についての市長自身のイメージ,理念というのをいま一度ということでございますが,これにつきましては,既に2月議会,6月議会におきまして御答弁申し上げているとおりでございますが,予想以上の出生率の低下や高齢化の進展,環境,資源エネルギーなどの社会経済情勢の変化と新しい行政課題に対処するため,平成4年度をスタートとする3カ年の実施計画を本年3月に策定いたしました。この新しい実施計画は,「グリーンライフ岡山の創造」をキャッチフレーズといたしまして,美しく質の高い生活空間づくり,地域と環境の調和,安全で安心できる基盤づくりなど,真に豊かさとゆとりの実感できる社会を実現し,瀬戸内経済文化圏の中核拠点都市として大きく飛躍することを目指しており,現在諸施策,事業に鋭意取り組んでいるところであります。 そして,その実践ということで10の主要課題はどう取り組んでいるのか,今後の方向性についてというお尋ねでございますが,市民参加のまちづくりを初め個性とゆとりある地域づくり,魅力的な都市基盤の整備,下水道,公園など生活関連の整備など,10の主要課題を掲げ,その解決に向けてそれぞれの施策,事業の重点的,選択的な実施に努めているところであります。 その具体的内容につきましては,主なものを見ますと,既に8回開催しました市民と市長の語る会を初め,地域活性化推進対策事業の大幅な進展,また足守の町並み整備,ホタルの里づくりなどに成果を上げており,引き続きその整備充実に努めてまいりたいと考えております。 また,社会資本の中核である下水道の重点的な整備,グリーンロードアクセス21に基づく街路事業の大幅な投資枠の拡大,新しい岡山の顔づくりとなる岡山駅南土地区画整理事業や,駅元町地区市街地再開発事業の推進,岡山操車場跡地及び周辺地区の整備,すなわち水と芸術の公園並びに西部副都心整備構想の推進を図っていきたいと考えております。 さらに,高付加価値型企業集積団地づくり,ごみ非常事態宣言下の減量化,資源化対策と処理施設の整備,また国の高齢者保健福祉推進10カ年戦略,いわゆるゴールドプランに沿った老人保健福祉計画の策定と推進,福祉,保健,生涯学習の拠点施設となる岡山ふれあいセンター,地域センター(仮称)の建設と運営,高齢化社会に対応した在宅福祉サービスの向上,平成6年4月1日の保健所政令市移行に向けての体制整備などを図り,暮らしやすく美しい岡山づくりを目指し,着実に事業の具体化を図りたいと考えております。 そして,その中で水と芸術の公園構想というのはどう位置づけられているのかとの御質問でございますが,「グリーンライフ岡山の創造」では,地域,環境,人間に視点を置いて各種の事業を推進したいと考えているところでございますが,第3次総合計画の中では,市民1人当たりの公園面積を平成12年には10平米にするよう計画しておりますし,岡山市の西部における市民1人当たりの公園面積は,他に比べて低く,また都市基幹公園が整備されていないことは,これまでにも御答弁申し上げたとおりでございます。 こうしたことから,西部地区に水や緑を基調にした潤いや安らぎを感じることができる都市基幹公園を整備する必要があると考え,広く市民が憩い,楽しむことができる場として,また市民のみならず,岡山市を訪れる人々にも岡山の楽しさを味わえる場として,今回の水と芸術の公園(仮称)を構想した次第でございます。 次に,岡山操車場跡地問題の基本構想についてのお尋ねでございますが,そのうちで副都心といえば,中心となるものがなければならないが,何が核となるのか。あるいは,7番目の公園の周囲にはさまざまのすぐれた都市施設の配置,誘導が可能とあるが,具体的にはどんなものかと,こういうお尋ねでございますが,岡山操車場跡地が位置する西部地区は,従来から約500ヘクタールにわたり土地区画整理事業が続けられており,県道岡山・倉敷線沿いには沿道立地型の業務やサービス機能の集積が進んでおり,またその南部では事務所や住宅の立地が進んでおります。 このような急速な都市化を背景として,21世紀を展望した長期的視野に立った魅力的な都市づくりを進めるためには,ゆとりとアメニティの都市空間が必要であり,その観点から岡山操車場跡地につきましては,岡山水と芸術の公園の構想の整備を進め,あわせて交通拠点となる新駅を設置し,駅前空間の整備を進めることによって,副都心的機能を持った新たな都市づくりができるものと考えております。 したがって,こうした公共空間の整備の進捗に応じて,駅前地区においては業務系のサービス施設として商業機能,コンベンション施設,オフィスビル,ホテルなどの集積が促進できると考えているところでございます。 次に,都市型集合住宅などの集積を図った新しい副都心構想というのはどういうものかというお尋ねでございますが,これにつきましては,新駅前地区においては,先ほども申し上げましたが,業務機能や商業機能の集積が今後進むものと考えております。そして,その周辺部においては,住居系の土地利用が考えられますが,西部地区の土地価格などを考慮しますと,戸建て住宅よりはむしろ都市型の集合住宅の立地が進むものと考えていますし,またそのことによって魅力的な新市街地の形成を図ろうとするものでございます。 次に,公園構想の中での普遍的な価値を持った岡山らしさをあらわす公園とはどういうものかというお尋ねでございますが,都市公園をつくるに当たりましては,水や緑と芸術をどのように配置するかは,市民の憩いと潤いの空間を確保するという観点から,また公園に普遍的価値をもたらすためにも重要であると考えております。 また,池と水路を配置し,渓流やせせらぎ,あるいは滝なども組み合わせた親水空間を工夫し,緑や花の中を流れる水辺で,子供から高齢者まで多くの人々が憩い,くつろぎ,散歩し,その間に国の内外を代表する作家による岡山にしかない造形作品を集めることによって,市民や岡山市を訪れる人々にとって本物の芸術作品に接することができることになります。 さらに,水路における水流を調節することによって,カヌー競技やボート遊びなど,幅広い利用をしたいと考えており,こうしたことが岡山にしかない岡山らしさをつくり出すことになると考えております。 次に,公園企画段階での市民参加ということについてのお尋ねでございますが,今回御提示しました岡山水と芸術の公園(仮称)と西部副都心整備構想概略案につきましては,市議会の論議や市民と市長の語る会の意見に加え,岡山操車場跡地にかかわる今までの経過を踏まえる中で,広く市民に親しんでもらえるもので,しかも我々の世代から次の世代への贈り物として何がふさわしいかということを庁内で種々検討し,公園の普遍的価値と岡山らしさを創造していくという2つの基本的考え方並びに水,緑,芸術,公園施設という4つの構成要素をもとに取りまとめたものでありまして,市民だけでなく,岡山市を訪れる多くの方々にとっても楽しみ,憩える公園になるものと考えております。 今後は市議会の中でさまざまな角度から御議論をいただくとともに,今月15日号の「市民のひろば おかやま」を通じて市民の方々にこ知らせし,いろいろな場を通じて御意見をいただき,よりよい計画に練り上げていきたいと考えております。 次に,財政問題でございますが,平成4年度の収支見通し,あるいは市税の見通しについてのお尋ねがございました。平成4年度の市税収入見通しにつきましては,景気の低迷により,法人市民税収の落ち込みは本市にとりましても例外ではなく,前年度を大幅に下回るものと予想しております。しかしながら,個人市民税につきましては,昨年中の個人所得の伸びを反映して順調な伸びが見込まれるほか,固定資産税も順当な伸びを示しております。これらのことから,総合的に判断いたしまして,本年度につきましては,全体では当初見込み程度の収入を確保できるものと考えておりますが,経済動向等を注視しながら,今後とも慎重に見きわめてまいる所存でございます。 次に,平成5年度の当初予算編成及び重点施策のお尋ねがございましたが,国の予算編成,地方財政対策の動向等,不透明な時期ではありますが,平成5年度の予算編成方針につきましては,1つ健全財政を基調とした年間予算を編成すること。2つ,国の予算,地方財政対策等の動向に留意すること。3つ,歳入について可能な限りその確保を図ること。4つ,歳出については事務事業の見直しを行い,それぞれの行政効果,緊急度等,総合的な検討を加え,優先順位の厳しい選択を行い,財源の重点的,効率的配分に努めることなどを基本として予算編成していく所存であります。 また,重点施策への取り組みにつきましては,「グリーンライフ岡山の創造」を目指した新3カ年実施計画の第2年次であることを十分踏まえた上「瀬戸内経済文化圏の中核都市づくり」と「心のかよいあう,あたたかな市民生活優先のまちづくり」を都市づくりの基調に,都市基盤や生活関連施設の整備,市民参加によるまちづくり,地域づくり,長寿社会に対応した総合的福祉,保健対策など,実施計画に掲げられた施策の実現に努める所存であります。 次に,老人保健福祉計画の策定について,今後のスケジュールについてのお尋ねがございました。本市の老人保健福祉計画につきましては,本年9月に高齢者の福祉ニーズ調査を終え,現在その集計と分析を行っており,本年度中に将来人口の推計と,これに対応する形でサービス目標量の試算を行うことにしております。この調査結果を基礎資料として,来年度早々から計画策定に取り組むことにしております。 今後のスケジュールとしましては,基本的には平成5年度中に策定すべきものとされておりますが,県下10における策定目標は,平成5年12月である旨県の意向が示されております。本市では,平成5年12月より早い時期での策定を目指しており,これまでの作業状況及び今後のスケジュール等から判断すれば,他都市より若干早目に進捗しているものと認識しております。 次に,老人保健福祉計画の策定に当たって,行政上の保健,医療,福祉の連携についてどういう考えなのかというお尋ねでございますが,これからの老人保健福祉は,保健,医療,福祉の十分な連携を図っていくことが必要不可欠であります。そこで福祉ニーズ調査の段階から,保健,福祉両分野の質問項目を設定しているところであり,またこの計画の策定に当たりましては,保健,医療,福祉等の関係部局による横断的な組織を設け,緊密な連携を確保しながら進めてまいりたいと考えております。 次に,この計画に必要なマンパワーの確保についてのお尋ねでございますが,老人保健福祉計画の策定に当たりましては,単に目標年度における保健福祉サービスの目標量を掲げるだけでなく,その達成のためのサービス提供体制を明らかにすることが必要とされており,計画の中でも重要な部分であると認識しております。このため,必要となる施設の整備とともに,ホームヘルパーや保健婦などを中心とするマンパワーの確保についても十分に検討を加え,その内容を盛り込むことにしております。 次に,計画の性格から具体化のための年次計画をどう考えているのかというお尋ねでございますが,平成4年6月30日に厚生省から示された市町村老人保健福祉計画作成指針によれば,市町村は計画の実施状況を毎年定期的に点検すること。また,計画の実施状況,高齢者をめぐる状況の変化に対応し,計画の妥当性を評価するため,計画の中間点前後において見直しを行うことが適当であることとなっております。本市としましても,この指針に沿うとともに,国の高齢者保健福祉推進10カ年戦略,ゴールドプランとも呼応していく必要があることから,平成11年度を目標年度として設定し,計画策定後,毎年その実施状況を点検しつつ,サービス目標量の達成に向けて計画的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,老人保健福祉計画における保健所の役割についてのお尋ねがございましたが,老人保健福祉計画策定につきましては,今年度保健と福祉の両部門で一般老人,寝たきり老人,痴呆性老人に分けて実態調査を実施し,現在取りまとめ作業を進めているところでございます。 御承知のとおり,この計画策定に当たりましては,平成11年度を目標に出された国のいわゆるゴールドプラン具体化のために,総合的な在宅ケア体制や寝たきりゼロ対策が重要な課題となっております。 平成6年度の保健所政令市移行に伴い,現在市で実施している老人保健対策に加え,保健所で対応している痴呆性老人対策も含めた精神保健対策など,一体的な施策の検討を進めているところであり,保健所は保健と福祉の連携強化を図る上で,重要な活動拠点と考えております。 次に,この保健所関連の職員の確保についてのお尋ねでございますが,保健所の円滑な運営を図る上で,職員の確保,養成は大変重要な課題であると考えており,今年度実施の職員採用試験については,御指摘のように保健所移管に関する人員配置についても,採用計画に反映させ,既に最終合格者の発表も終えているところであります。 そのうち保健所要員としては,事務,化学,獣医師,理学療法士,薬剤師について合計10人程度見込んでおります。移管業務の多くが市としては経験のない業務であるため,これまでの派遣研修に加えて,来年度さらに多くの職員を保健所や県の関係課等へ派遣研修して実務を勉強させたいと考えております。 また,業務の円滑な処理をする上では,業務に精通した県職員の協力を得ることが必要であると考えており,身分移管あるいは派遣についての具体的な煮詰めをすべく,引き続き県と協議を進めてまいりたいと考えております。したがいまして,来年度の採用計画につきましては,県との協議状況等を勘案しながら,年次的な計画の中で検討してまいりたいと考えております。 次に,ごみ問題についてのお尋ねで,先般の市民アンケート結果で,市民の意識は変わっていると思うが,どうかというお尋ねでございますが,昨年11月1日のごみ非常事態宣言以来,毎月「市民のひろば おかやま」にごみ関連記事を載せたり,9月にはごみ問題を特集した「ごみ通信」を各戸に配布,大規模小売店,リサイクル団体等との懇談会,公民館との共催によるごみ講座の開催,「第1回ごみ減量化推進全国大会」,「リサイクルフェア・イン・おかやま'92」,「消費生活とごみ展」,これを記念しての講演会を開催するなど,啓発に努めてまいりました。その結果,資源回収登録団体が大幅に増加,また前年度と比較してごみ量が減少したことなどに見られるように,市民のごみに対する意識は相当変わってきたと考えております。 次に,ごみの推移についてのお尋ねでございますが,岡山市のごみ量は昭和60年代から急激に増加してきており,平成2年度には年間のごみ量が22万1,000トンに上りました。これは昭和60年に比べ5年間に約32%の増となっております。内容的に見ますと,可燃ごみは約30%,不燃ごみ約35%,粗大ごみ約91%増加しております。しかし,非常事態宣言を行いました平成3年度のごみ量は,前年度に比べ総量で約1.1%減少しました。この内訳を見ますと,可燃ごみは約2.7%減少しましたが,逆に不燃ごみは約3%,粗大ごみは約13%増加しております。 さらに,非常事態宣言を行った昨年11月からことし10月までの1年間のごみ量を前年の同期に比較しますと,総量で約4.3%減少しました。その内訳は,可燃ごみ約9%減,不燃ごみ,粗大ごみはそれぞれ11%,9.4%と逆に増加しております。 今後の資源回収モデル地区の拡大についてのお尋ねでございますが,浦安地区と西大寺南地区の2地区をモデル地区に指定しまして,空き缶,空き瓶,古紙,古布等の資源化物及び廃乾電池,体温計などを新たに分別する5種分別収集を去る11月25日,26日から開始しております。これらのモデル地区での試行結果を踏まえて,来年度には5種分別収集区域を大幅に拡大していきたいと考えております。 次に,東部クリーンセンターについての一連のお尋ねでございますが,一括して御答弁さしていただきますが,東部クリーンセンターの位置につきましては,西大寺五明工業団地周辺を考えており,高付加価値型企業集積団地,ファーマーズマーケット,一体の事業として計画しております。 施設内容としましては,焼却場,中継中間処理施設,リサイクルプラザ,余熱を利用した施設等を考えております。 また,施設規模につきましては,現在一般廃棄物処理基本計画の見直しを行っており,その結果を踏まえながら検討してまいります。余熱利用としては,温水プール等を考えております。 建設につきましては,地元関係者,関係行政機関などとの協議,調整を図っておりますが,了解が得られ次第着工したいと考えており,平成7年度には着工し,完成には四,五年を要するものと考えております。 次に,最終処分場についての浅越処分場,あるいは次の最終処分場についてのお尋ねがございました。これも一括して御答弁さしていただきますが,浅越埋立地への搬入時期につきましては,平成5年1月下旬ごろを考えております。浅越埋立地の埋立容量は15万2,000立方メートルであり,現在の埋立量からすると,埋立期間は1年6カ月ぐらいと想定しております。浅越埋立地に続く埋立地につきましては,現在足守支所管内の候補地に絞り,地権者並びに地元関係者と話し合いを行っており,本年度中に用地取得を完了すべく努力しており,平成5年度建設に着手し,浅越埋立地が終わるまでには,新埋立地の供用開始ができるよう最大限努力してまいりたいと考えております。 次に,岡山市清掃条例の改正についてのお尋ね,また東京都条例を岡山市に取り入れるべきではないかというお尋ねがございました。 この東京都の条例につきましては,事業者の減量義務とか市民の減量義務,適正処理困難物の抑制,排出禁止物など,参考になる点が多々ございますが,岡山市にとってどのように,またどこまで取り入れるかについては,現在岡山市ごみ減量化・資源化対策研究会で減量化,資源化対策について検討していただいておりますので,その結果とリサイクル法,改正廃棄物処理法の趣旨を踏まえて,条例改正をするとすれば,どのような方向になるのかについて,あらゆる観点から検討を加えてまいりたいと考えております。 次に,高付加価値型企業集積団地についての予定,計画の概要についてのお尋ねでございますが,高付加価値型企業集積団地につきましては,西大寺地区の五明工業団地周辺部を有力候補地として,高付加価値型企業集積団地とともに東部クリーンセンター,ファーマーズマーケットを併設し,複合的機能を持った団地として整備を図りたいと考えております。 平成4年度は平成3年度において実施した高付加価値型企業集積団地基本構想調査により示された基本方向を踏まえ,五明工業団地周辺部についての導入機能,開発計画,事業方式等についてさらに詳細な検討を加えているところであり,現在地域住民の皆様を初め関係機関,関係団体等とも協議調整を行い,事業の具体化に努めてまいっているところであり,今議会においても測量設計と環境アセスメントの委託料などの御審議をお願いしているところでございます。 さらに,平成5年度以降は基本設計,実施設計等の作業を順次行っていく予定でございます。 また次に,計画を進める際の地元対策,農振解除,農地転用等の問題点についてどう考えるかというお尋ねでございますが,このような大規模な事業を推進していく場合,地元の理解と協力が重要であり,これがなければその完成は望めないものであり,我々といたしましては,地元の理解が得られるよう,今後全力を挙げて努力してまいりたいと考えております。 また,当地区は農振・農用地区域であり,このような地区を大規模に開発する場合,農振除外,農地転用などの法規制の問題をクリアする必要があります。そのためには,県並びに国などと十分協議を行う必要があり,今後県とも連携を図りながら問題の解決に向けて努力をしてまいりたいと考えております。 また,この事業の推進のための行政組織,あるいは地元住民の推進組織についてのお尋ねでございますが,現在経済局の商工振興課を事業推進の窓口として,事業に関係する各課及び西大寺支所と緊密な連携をとりながら取り組んでいるところでありますが,このような事業の推進を図っていくためには,推進のための体制づくりが重要であると考えており,今後状況に応じてその設置について検討してまいりたいと考えております。 また,地元住民による推進組織は,事業を具体化していく上で必要なものと考えており,今後地元との協議を進めていく中で,地元の皆様による組織づくりをお願いしてまいりたいと考えております。 次に,農業問題でお尋ねでございますが,米の輸入化についてのお尋ねがありました。本市の農業は,全国でも有数の稲作地域であり,現在厳しい生産調整が行われ,その実施について農家の皆様には大変な御苦労をおかけいたしております。こうした状況下で,さらに米の自由化となれば,稲作農家や地域経済に及ぼす影響は必至であり,その上,国土,自然環境の保全の面からも,極めて重要な影響を及ぼすこととなり,この米の自由化阻止につきましては,重要な課題と認識いたしております。 全国市長会といたしましても,去る11月12日に政府に対しまして,米の安定的供給を確保するため,国内自給方針を堅持し,輸入自由化は行わないことと要望いたしております。今後とも関係の皆様方の御協力をいただき,市長会などの場を用いながら,米の自由化阻止に向けて必要な取り組みを重ねてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 次に,水田営農活性化対策についての市町村への配分基準,あるいは配分のやり方についてのお尋ねでございます。 農林水産省におきましては,米は依然として過剰基調にあり,生産調整を続ける必要があるとの観点から,昭和62年度から実施してきた水田農業確立対策が今年度で終了することに伴い,平成5年度から新たに水田営農活性化対策を実施することとし,去る11月19日にその大綱,骨子を公表するとともに,県別目標面積を配分いたしたところでございます。この対策を円滑かつ適正に推進するためには,生産者,生産者団体の主体的責任を持った取り組みを基礎に,生産者団体と行政が一体となって推進していくことが重要であることから,県におきましては岡山県水田営農活性化対策推進協議会を設置いたし,その協議会の中で市町村,農業団体等と協議し,目標面積等の配分がなされ,本対策の推進に努めていくことといたしております。 次に,本陣山ゴルフ場開発関係についてのお尋ねでございますが,光地所から農用地区域変更申出書が提出されていると聞くが,事実経過を明らかにしてもらいたいとの御質問でございますが,本陣山ゴルフ場開発予定地につきましては,当時土地所有者及び光地所からゴルフ場開発を目的とした農用地区域の変更申し出を受けております。 次に,本陣山ゴルフ場開発についての岡山市の調査,見解,岡山県への申請の時期についてのお尋ねでございますが,当該地は岡山中部地域畜産基地建設事業の導入予定地とされていたため,農振・農用地区域に含めておいたものでありますが,その後同事業計画が中止となり,山林原野の状態で利用されないままとなっておりました。農用地区域の変更については,現地調査も含め,定められた手続に従って審査を行った結果,農用地等として利用される見込みのない山林原野を農用地区域に指定したまま放置しておくことは適切でないので,昭和63年4月12日に岡山県に対し農用地区域の変更を申請し,同年5月9日に認可を受けたところでございます。 次に,この本陣山ゴルフ場についての開発事前協議につきましてのお尋ねでございますが,この事前協議の申し出を受理し,岡山地方振興局へ提出するまでの協議体制及び意見についてのお尋ねでございますが,事前協議につきましては,ゴルフ場開発に伴う事前協議の申し出に基づき,当該開発区域内及びその周辺の公共施設の維持管理上並びに防災上の問題があるかどうかについての意見を添えて振興局へ送付しております。 次に,このゴルフ場についての環境アセスメントでございますが,岡山市への意見照会はあったのか,その経過,あるいは岡山市の意見内容はどうかについてのお尋ねでございますが,本陣山ゴルフ場環境アセスメントにつきましては,既に県の審査を終えており,本市に対しましては,平成2年12月18日付で県から意見照会があり,これを受けて本市では関係部局の意見を取りまとめの上,平成3年2月25日に文書で回答しております。 その内容につきましては,必要最小限の樹木の伐採,緑化の積極的な実施,農薬使用の適正化とその厳重な管理,農業用ため池や下流河川の水質保全,利水関係者との協議,さらには本市との公害防止協定の締結などを申し入れております。 次に,岡山駅周辺整備についてのお尋ねがございました。 そのうち,岡山駅前広場の整備計画の作成時期についての御質問でございますが,この岡山駅前広場の整備計画につきましては,9月議会での御質問にお答えしたとおり,今年度中に本市のレイアウト案を策定すべく現在作業中であります。そして,このレイアウト案をもとに議会を初め国,県,警察,JRなど関係機関並びにバス協会,タクシー協会などの関係団体との協議を行い,平成5年度中には成案をまとめていく方針であります。 また,くし刺し横断歩道の解消の見通しについてのお尋ねでございますが,このたびの駅前広場計画の作成に当たり,高齢者対策等を考慮したスムーズな歩行者動線の確保が必要であることから,地下道の両端から地上へ上がれるエスカレーター等の設置の可能性について関係者と協議を重ね,現在数案に絞り問題点の整理に入っているところであります。今後,関係機関を初め地元関係者と協議を進めてまいりたいと考えております。 次に,公共下水道についてでございますが,第7次下水道整備5カ年計画の進捗状況についてのお尋ねがございました。平成2年度末の下水道整備状況は,処理面積1,686.4ヘクタール,処理人口22万1,147人で,普及率は37.3%ありました。平成3年度末の整備計画は,処理面積2,027.5ヘクタール,処理人口23万3,273人,普及率39.1%の計画値でありましたが,整備実績は処理面積1,854.4ヘクタール,処理人口23万690人,普及率38.7%であり,処理面積の達成率は91.5%,処理人口は98.9%で公共下水道の整備指標の普及率は99.0%の達成率であり,おおむね計画どおり進捗しております。 また,平成3年度,4年度でどの程度の整備面積になるか,また5年度以降の目標はどうなるかとのお尋ねでございますが,平成3年度の整備面積は225.4ヘクタールで,平成4年度は245ヘクタールを予定しております。平成5年度以降は,緊急下水道整備特定事業を積極的に活用し,第7次下水道整備5カ年計画の整備面積が達成できるよう努めてまいりたいと考えております。 なお,その他の御質問につきましては,順次担当局長,参与から御答弁さしていただきます。 ○議長(花岡薫君) 答弁の途中でありますが,午後1時20分まで休憩いたします。    午後0時22分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時30分開議 ○議長(花岡薫君) 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 ◎総務局長(槌田邦夫君) 週休2日制についてお答えいたします。 試行を通じ取得が困難と思われる職場はどのような職場か,また今後どのように取り組むのかというお尋ねです。 完全週休2日制を実施した場合に,勤務体制等の見直しが必要となる職場について,現在試行を実施させていただいております。9月20日から11月14日までの8週間の試行状況については,保育園,東山斎場,図書館,幼稚園等で一部取得できていない部分も見受けられますが,全体の取得率97.3%ということで,おおむね順調に試行がなされているのではないかと思っております。 今後の取り組みとしては,試行を延長する中で取得しやすい方法等の工夫,あるいは取得しやすい環境づくり等に努めてまいりたいと考えております。 次に,完全実施をするためには,人員増とか仕事の手順の変更しかないと思うがどうかというお尋ねでございます。 完全週休2日制の実施に当たっては,現行の予算,定員の範囲内で行政サービスを極力低下させないよう留意して行う必要があり,そのためには事務事業の見直し,計画的,弾力的執行を図るとともに,事務の簡素,効率化に努める必要がありますが,交代制職場等については,臨時職員等の活用によって体制を整備し,なおそれでも必要な場合には,最小限の増員もやむを得ない場合も出てくるんではないかと考えております。 次に,完全実施することによる臨時職員の総雇用予定人員と,病院を含む総必要予算額はどのくらいとなるのかというお尋ねでございます。 いわゆる困難職場については,去る9月20日から順次試行に入っており,その際勤務ローテーション確立の上から,何らかの人的対応がなければ試行も不可能と思われる部門については,やむを得ず臨時職員やパート職員を配置しており,本格実施の場合も,基本的にはその人員で対応せざるを得ないと考えております。 配置の状況としては,保育園パート保母57人,岡南環境センターに臨時職員5人,図書館に学生アルバイト4人で合計66人となっております。所要経費といたしましては,あくまでも概算でありますが,先ほどの臨時職員等66人分と病院が土曜休診となった場合日直手当等について現在の半日分が1日分になること等による見込み額を加えて,人件費に関する経費は,現段階ではおよそ4,100万円程度ではないかと試算しております。 また,閉庁による光熱水費等の節約分は,全庁的に見ると約1,400万円程度ではないかと思われます。 なお,住民サービスの低下を極力来さないための方策については,特に住民票の受け付け,交付の手法について現在関係課間において鋭意検討中であり,現時点ではそのための必要経費の試算までには至っておりませんので,御理解いただきたいと思います。 次に,実施することによる時間外労働はどのように考えておるかというお尋ねでございます。 基本的には,年間総労働時間短縮という社会情勢の流れの中で進めております完全週休2日制でありますので,公務能率の一層の改善,向上を図ることはもとより,事務事業のやり方をより工夫するとともに,業務の臨時,または緊急の必要性等を十分に考慮し,完全週休2日制の実施に伴って時間外労働の増加となることのないよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎財政局長(加藤憲幸君) 大規模事業が種々予定されているが,健全財政は維持できるのか及び起債制限比率,経常収支比率の推移についてのお尋ねの件でございますが,各種事業の選択に当たりましては,常に健全財政の維持を念頭に置いて,新3カ年実施計画につきましても,このことに十分配慮し,計画したものでございます。 今後の大規模事業の推進に当たりましても,健全財政の維持に常に配慮する必要があると考えております。 また,起債許可の判断基準となります起債制限比率及び財政構造の弾力性,すなわち健全財政であるかどうかの判断基準となります経常収支比率の推移についてでありますが,過去3年間についてお示しいたしますと,起債制限比率は平成元年度11.3%,2年度11.1%,3年度10.8%,経常収支比率は元年度68.9%,2年度68.3%,3年度69.3%となっております。健全財政は維持されていると判断いたしております。 ◎参与(山本俊介君) 雄町の冷泉について9月議会以降の対応はどうかという御質問でございます。 この雄町の冷泉の給水が10月1日からやむなく停止され2カ月が経過したところであります。この間,市といたしましても,地元町内会長さん等と継続的に話し合いの機会を持ってきております。また,10月の初めには,雄町の冷泉を愛し続ける会から,駐車場及び周辺道路の整備,取水がしやすくなるよう水屋及び水屋周辺の整備などの要望が出されておりますことは議員御指摘のとおりでございます。 地元といたしましては,市民の給水再開を求める声は理解できるものの,周辺道路の整備や水屋周辺の整備を行うことによって,再び大勢の人々がこの地域を訪れ,給水停止前と同じような環境が乱されるのではないかという強い懸念を持っておられるようでございます。 これまでの地元との話し合いの経過から,市と地元で中長期的な展望を持ちながら,具体的な施策を検討していくことになっており,今後も継続的に協議を重ねながら,有効な打開策を検討していきたいと考えております。計画がある程度煮詰まった段階で県とも協議し,給水再開に向けて努力してまいる所存でございますので,御理解を賜りたいと思います。 ◎民生局長(藤原忠男君) 障害者福祉に関連いたしましての御質問にお答えいたします。 まず,国連障害者の10年に対する岡山市の取り組み,完全参加と平等の観点から,その成果と問題点についてでございますが,国連障害者の10年のテーマである完全参加と平等という観点から,この10年間の事業を見ますと,体育大会の開催,慰安激励会,バス旅行の実施,文化啓発事業の実施など,障害者が参加して健常者と交流できる各種の行事を実施しており,また心身障害者の通所作業所の運営費補助,職親委託事業の実施などによる就労の促進,歩道の拡幅,点字ブロックの設置,視覚障害者用信号機の保守改良など交通安全施設の整備等により一定の成果が上がったと考えております。ただし,障害者が利用しやすいようにするための建築物の福祉環境の整備や障害者の雇用については,今後一層取り組んでいくことが必要な課題であると認識いたしております。 現在,過去10年間の取り組みを踏まえまして,平成5年度からの障害者福祉に関する新しい長期計画の策定に取り組んでいるところであり,今後とも障害者福祉の推進に努めてまいりたいと考えております。 次に,障害者の社会参加に向けてのまちづくりは進んだのか,今後どのような点を柱にという御質問でございますが,本市は昭和45年に全国に先駆け福祉都市宣言を行い,障害者や高齢者にとって住みやすいまちづくりを目指しております。具体的には歩道の段差の解消や,盲人用信号機,点字ブロックの設置等を進めているほか,新設される公共施設や百貨店,ホテル,銀行等,多数の市民が利用する建築物につきましては,建築確認申請の際に,建築物の福祉環境整備指針に基づきまして,障害者にも安心して気軽に利用できるような施設として整備するよう指導いたしております。 今後につきましても,引き続き道路及び交通安全施設の整備,住宅環境の整備等を柱に,障害者や高齢者にとって住みやすいまちづくりの実現に向けて努力してまいりたいと考えております。 次に,国連障害者の10年に引き続き,障害者福祉の計画があれば示せという御質問でございますが,本市における障害者福祉施策につきましては,昭和58年度に策定し,63年度に見直しをした障害者対策に関する岡山市行動計画に基づいて実施しているところでございます。御指摘のように,この計画は今年度国連障害者の10年とともに最終年を迎えております。そこで現在,平成5年度から10年間を見通した新長期計画を障害者はもとより広く市民の声を聞きながら,年度内の完成を目指して策定に取り組んでいるところでございます。 次に,ふれあい地域センターに関連いたしましての御質問にお答えいたします。 まず,西大寺ふれあいセンターの民有地の取得面積,取得価格,新たに整備見直しする機能とは何か,そして新たな基本設計及び実施設計の完成時期ということでございますが,岡山ふれあいセンターのサブセンターの一つである西大寺ふれあいセンター(仮称)について,取得可能になった民有地は約2,000平米でございます。新たに西大寺福祉事務所や機能回復訓練室等の福祉,保健関係の機能の充実を図ることにしておりまして,これから関係課と協議しながら基本設計に取りかかることにいたしております。 なお,基本設計,実施設計には約11カ月程度必要と見込んでおり,また民有地の取得価格につきましては,客観的かつ公正な評価額をもとに現在検討中でございます。 次に,地域センター候補地選定に当たって,交通の利便性についてはどういう配慮のもとに選定されたのか。また,候補地の環境問題も非常に大事だと思うが,その点はどのように配慮したのか。また,人口の動向と将来の地域の発展性について,それぞれの地域についてどのように見込んでいるのか。現計画3カ所のうち,2カ所に市有地を選定し,残る1カ所が民有地のようだが,この地域周辺に適当な市有地はなかったのかという御質問でございます。 福祉地区を主なエリアとする岡山ふれあいセンターのサブセンターの候補地については,第1に保健,福祉の連携を図るため,将来移転または設置予定の福祉事務所や保健所支所との併設を原則とすることから,これら行政機関の建設も可能な敷地面積の土地であること及びこれら行政機関の利用者の利便の確保のためにも,各福祉地区における交通の利便性,人口の動向等を最大限考慮すること。第2に,公有地の有効利用という観点から,先ほど申し上げました第1の条件を備えた市有地があれば,この利用を配慮するという考え方から選定いたしております。 具体的には,南福祉地区,北福祉地区及び将来想定される西福祉地区ごとにそれぞれの福祉地区内の主要幹線道路の結節点,公共交通機関等の道路,交通網の利便性や人口バランスにも配慮し,面積的には約7,000平米の広さを確保できる土地を選定いたしております。 また,これらの候補地は,環境面からも良好な場所ではないかと考えております。 なお,南福祉地区の場合には,こうした条件を満たす市有地が存在していないため,民有地を選定いたしております。 次に,リーディングプロジェクトが平成7年度まで,保健所政令市への移行が平成6年までということを考えると,整地選定のタイムリミットはいつごろと考えるかという御質問でございますが,基本設計,実施設計に必要な期間や建設工事に要する期間等を考慮すれば,できる限り早急に建設用地を確定したいと考えております。 次に,各地域センターにはどのような機能を持たせるのか。また,西大寺地域センターと同様のものと考えていいのかという御質問でございますが,岡山ふれあいセンターを補完するサブセンターは,地理的な面で岡山ふれあいセンターを補完するとともに,機能面では岡山ふれあいセンターの福祉,保健,生涯学習機能を各地域で実施する場であり,かつ地域における福祉,保健,生涯学習の拠点施設として位置づけており,高齢者及び障害者向けのデイサービスセンター,各種セミナー室等,福祉,保健,生涯学習の機能と,さらに個々の地域の特性を反映した機能を持たせるよう考えております。 なお,個々の地域の特性を反映した機能につきましては,今後各地域センターの基本設計を進めていく中で,関係部局等と十分協議しながら検討していきたいと考えております。 次は,福祉文化会館も地域センターとして機能を持たせるよう位置づけているが,今後どのような見直しを行うのかという御質問でございますが,岡山ふれあいセンターを補完するサブセンターは,福祉地区を主な利用エリアとして新たに4カ所整備する予定です。また,御野地区等旧市内北東部については,福祉文化会館をサブセンターの一つとして位置づけ,整備していきたいと考えております。このため,4カ所の地域センターの整備後,福祉文化会館につきましては,現在の地下1階と1階にある障害者センターと老人センターの機能を見直し,在宅障害者デイサービス施設,高齢者デイサービスセンターとしての機能を整備し,2階から5階までの生涯学習機能とあわせてサブセンターとしての機能も果たすようにしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎衛生局長(芝野浩和君) まず,保健所問題についての御質問の中で,マスタープランの発注について岡山市は初めてコンペ方式を採用したが,7社への発注時の基本条項はどうなっているかとのお尋ねにお答え申し上げます。 新中央保健所(仮称)等の整備に当たりましては,市民に親しみが持て,地域に開かれたものとするとともに,保健,福祉の拠点にふさわしく,時代にマッチした新しい感覚を取り入れたものとするため,コンペ方式によりマスタープランを発注いたしております。 発注に当たりましては,保健所政令市への移行を機に,保健,福祉の連携の強化を図る必要があるため,保健,福祉の現場部門を中心とした複合施設という基本的位置づけのもとで,敷地の条件を初め機能,規模,設備等に関するハード,ソフト両面についての基本的考え方を提示しております。これらの計画条件をもとに,参加いただいております7業者からユニークな提案を期待しているところでございます。 続きまして,マスタープランの7社の完成品を市役所1階のロビーで一般公開することにしてはどうかというお尋ねでございます。 成果品の一般公開につきましては,御指摘の趣旨を踏まえまして,公開の方法,時期等を含めてさらに検討してまいりたいと考えております。 次に,公共下水道についての御質問の中で,まず調整区域について,特に合併浄化槽の普及をどのように進めていくのか,一つの団地や集落単位での合併処理浄化槽に対する補助を考えてはどうかというお尋ねでございます。 合併処理浄化槽につきましては,本年度から補助金額を大幅に増額し,御指摘の市街化調整区域と市街化区域の中でも下水道認可区域以外の区域を対象に設置,普及を進めているところでございます。今後とも公共用水域の水質保全に向け,公共下水道の整備計画,さらには農業集落排水事業との整合を図りながらその普及,拡大に努めてまいりたいと考えております。 また,団地や集落単位での合併浄化槽に対する補助金の交付につきましては,一般家庭用の合併処理浄化槽に対する補助金交付について市民の要望が相当強い現状から,当面その対応を優先せざるを得ないものと考えておりますので,今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。 続きまして,岡山市独自の児島湖浄化計画と周辺を含めた環境整備の計画はあるのかとのお尋ねでございます。 児島湖の水質保全計画につきましては,その流域が本市を初め8市町村にわたっていることから,湖沼法に基づき広域的な視点から,県が平成3年度から7年度までの第2期5カ年計画を策定しております。市といたしましては,この計画を基本に,公共下水道や農業集落排水施設,合併処理浄化槽の整備を進めるとともに,工場,事業所に対する規制や石けん,クリーンネットの使用推進運動などに積極的に取り組んでまいっているところでございます。 また,児島湖周辺を含めた環境整備につきましては,現在県において水辺を生かした基本構想の検討が行われておりますが,市といたしましても,本年度から2カ年をかけてベイエリア整備構想を策定する中で児島湖,児島湾及び瀬戸内海の沿岸部における水辺環境の整備のあり方も含めて,開発と保全の方策について検討してまいりますので,御理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ◎経済局長(山本宏君) 農業問題のうち,県の転作目標面積の配分を傾斜配分方式にするよう働きかけてはどうかという御質問でございます。 御指摘のとおり,県北の中間部においては担い手不足から休耕田や不耕作田が多く,一方本市を中心とした県南では平坦地で圃場整備もなされ,また生産意欲のある担い手も県北より多いため,県からの目標面積の市町村への配分については,地域間調整を行う傾斜配分方式を取り入れるよう考慮していただきたいと思っております。 次に,農業問題のうち,クラインガルテンの計画についての御質問でございますが,市民のニーズ調査はなされているかという御質問でございます。 現在岡山市にふさわしいクラインガルテンの整備計画を策定中であり,その中で岡山市民等を対象としたアンケート調査も実施をいたしております。その調査結果につきましては,現在取りまとめを急いでおり,近いうちにお示しできるものと考えております。 次に,規模及びその内容でございます。 本市の構想といたしましては,現在の市民農園は1区画が15平方メートル程度でございますが,それよりもかなり広い区画の貸し農園を中心に,果樹等の体験農園,イベントを行うための触れ合い広場,農園利用者の交流の場となるクラブハウスなどを整備し,健康的でゆとりのある市民生活の確保を図るとともに,良好な都市環境の形成と農村地域の活性化を図りたいと考えております。この基本計画をまとめる中で,具体的な規模,内容等を明らかにしてまいりたいと考えております。 次に,市内に何カ所を計画しているのか,場所は決まっているのかというお尋ねでございます。 現在の想定といたしましては,設置場所として都市近郊の農村地域を主体として,市内全域に配置いたしたいと考えておりまして,一農協単位に1カ所程度を配したいと考えております。具体的な設置場所等につきましては,地元農業者の意向,市民ニーズ等を考慮しながら選定をしてまいりたいと考えております。 次に,下水道局関係の中の公共下水道についてのうち,農業集落排水事業における負担金の軽減を考えてはどうかというお尋ねでございます。 農業集落排水事業は,農業用用排水の水質保全,農業用用排水施設の機能維持,または農村生活環境の改善を図り,あわせて公共水域の水質保全に寄与するため,農業集落におけるし尿,生活雑排水等の汚水を処理する施設を整備するものでございます。この事業における個人負担分につきましては,補助対象部分の事業費の5%,補助対象外の事業費の15%を分担金としていただいております。今後もこの事業を積極的に進めると同時に,分担金につきましてはさまざまな角度から検討してまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,児島湾浄化のうち,ヘドロの浚渫の具体的計画はどうなっているのか,また進捗状況はというお尋ねでございます。 農林水産省は,児島湖浄化に向けての児島湖沿岸農地防災事業所を去る12月1日,現在藤田地区にある岡山海岸保全児島湾周辺農業水利事業所内へ併設されました。児島湖のヘドロの浚渫の事業計画概要は,総事業費約280億円,工期平成4年度から15年度の12カ年,主要工事はヘドロの浚渫230万立方メートル及び覆砂工事等でありまして,現在浚渫後のヘドロの乾燥工法並びに処分場の位置等の検討を進めていると聞いておるところでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(春田巌君) 岡山駅周辺整備についての数点についてのお尋ねにお答えをいたします。 ことし10月OTB南側のバスターミナルが駅前に移ったことによりまして,交通混雑などの問題は起こってないのかとのお尋ねでございますが,このたびの郊外バスの駅前広場への移転に伴いまして,駅前広場北側の出口の右折レーンの増設,タクシー協会などへの北出口利用の協力の依頼,岡山駅地下駐車場の満車,空車表示の増設などの駅前広場内の交通混雑軽減策を講じました。移転当初はふなれもございまして,特に雨天時に混雑が見られましたが,現在は利用者の協力もございまして,かなり定着をいたしたものと考えられます。 続きまして,恒久的な自転車駐輪場の設置が必要と思われるが,お考えをお聞かせくださいというお尋ねでございます。 岡山駅周辺の放置自転車対策といたしましては,これまでに自転車2,500台,バイク240台分の駐輪場を設けるとともに,啓発活動と警告撤去により放置防止に努めているところでございますが,御指摘の恒久的な駐輪場はぜひ必要であると考えており,駅周辺整備計画にあわせて早期解決に向けて関係機関と協議いたしておるところでございます。 なお,11月からは撤去回数も従来よりふやしておりまして,また12月1日には暫定的な駐輪場を設置したところでございます。今後さらに啓蒙,啓発活動とあわせてより一層努力してまいりますので,御理解を賜りたいと思います。 続きまして,都市計画道路下石井・岩井線の着工及び完成の予定は,それから都市計画道路青江・津島線の進捗状況,完成の予定はというお尋ねでございます。 岡山駅周辺市街地の整備を図るために,東西連絡道路として計画されております下石井・岩井線につきましては,グリーンロードオカヤマ・アクセス21都市計画道路整備5カ年計画の中で重要な路線として位置づけられており,平成5年度に着手の予定でございます。完成の予定につきましては,事業費が多大であるため相当の期間が必要と考えております。 また,内環状線の一部といたしまして平成2年度から着手いたしました青江・津島線奉還町工区につきましては,平成4年度末で約75%の用地を取得の見込みでございます。残りの用地につきましても,現在鋭意交渉を重ねており,平成7年度完成を目指し強力に取り組んでいるところでございます。 続きまして,駅元町の再開発についてでございますが,駅元町の再開発について現在の進捗状況のお尋ねでございます。 駅元町地区の市街地再開発事業につきましては,現在都市計画決定を目指し基本計画をまとめるべく上石井・巌井線等の道路計画,ホテル,事務所,住宅等の建物計画について関係機関及び関係者と協議中でございます。今後とも権利者の方々,関係者の方々の御理解,御協力をいただきながら早期の事業化に向けて努力してまいりたいと考えております。 続きまして,水の公園構想が打ち出され,先般より遊水池の埋め立てが行われているがなかなか進んでいない,水の公園の全体像,整備計画を一日も早く出していただきたいというお尋ねでございます。 水の公園構想につきましては,岡山市新総合計画並びに西大寺地区振興ビジョンの中で,六番川水の公園として位置づけ整備しようと考えております。現在造成中でありますが,約8万5,000立米と多量な土量が必要であることと,またこの土を周辺の建設工事等により発生する良質の残土を再利用していることから,造成工事の進捗は約25%でございます。造成後の施設整備の年次計画などにつきましては,具体的な地元協議なども含め平成5年度中に定めていきたいと考えております。 ◎下水道局長(大嶋吉雄君) 公共下水道についての御質問についてお答えいたします。 平成3年度の決算を見ると,翌年度の繰越事業費が17億1,980万円と多額に上っているが,その原因は何かとの御質問でございますが,御指摘のような繰越工事の原因につきましては,下水道事業の特殊性に起因するもので,基本設計,工法選択,地下埋設物移設調査,地元協議,隣接する工区の工程調整等に手間取ったことが主な原因でございます。今後は事業執行内容を十分検討し,目標に向け最大限の努力をしてまいる所存でございます。 次に,今後の事業量の増加に伴う執行体制について,現在の職員でやっていけるのかとの御質問でございますが,御指摘の執行体制については第七次五箇年計画の目標に向け今後も効率的な事業推進に努めるとともに,整備量に見合った体制づくりに努力してまいる所存でございます。 次に,施工業者は確保できるのか,業者の能力は十分か,また業者育成は考えているのかとの質問でございますが,施工業者の確保につきましては,工事内容,工法,工事規模等により業者の能力を考慮した総合判断が必要なため,その確保に努めております。一方,業者育成につきましても,下水道工事における技術講習会等を開催し,技術力及び安全性の向上に努めてまいっているところでございます。 次に,水道,ガス,電気,電話等地下埋設物への移設等が絡んでくるが,関係企業との工事における整合性は図られているのかとの御質問でございますが,地下埋設企業の執行体制につきましては,水道,ガス等それぞれ下水道担当の窓口を設けていただき,設計協議及び移設工事に全面的に協力を得ているところでありますが,今後の事業量の増大に見合った体制の充実についてはなお一層の協力をお願いしていく所属でございます。 次に,財源確保について,緊急下水道整備特定事業とはどのようなものか,どのように活用していく方針か,どこの地域を指定するのか具体的にとの御質問でございますが,まとめて答えさせていただきます。 緊急下水道整備特定事業の趣旨は,第七次下水道整備五箇年計画の期間において,緊急に大幅な普及拡大を図ることが必要な地域について,地方単独事業を積極的に活用することにより,下水道整備の促進を図るものであります。期間は平成4年度から平成7年度までで,国の総事業費は7,000億円程度となっております。財源は下水道事業債55%,一般会計繰入金45%で,この繰入金については受益者負担金相当額の5%を除いた40%が普通交付税で措置されております。 特定事業の対象となる施設は,幹線管渠及びこれに直接接続する末端管渠となっております。平成4年度から7年度までの事業費を160万円余と計画し,整備地域は益野,可知,松新,山崎,湊,倉富,倉益,福泊,東畦,内尾及び郡地区とし,建設省に緊急下水道整備特定事業として申請を行っておるところでございます。 次に,第七次下水道整備五箇年計画は,市街化区域を中心に下水道整備を図る方針と聞いているが,市街化整備区域の環境整備計画はどのように考えるかという御質問でございますが,本市の公共下水道整備区域は,昭和63年に策定をしました岡山市下水道整備基本計画のとおり,市域面積513平方キロのうち,公共下水道整備区域は市街化区域97平方キロと,将来市街化が予想される区域及び公共下水道で整備することが効率的な市街化調整区域130平方キロの合計227平方キロとしております。この区域の人口割合は94.5%になっております。整備基本方針は,原則として普及率の向上を図るべき人口密度の高い市街化区域の整備を優先させる考えであります。平成2年度末普及率37.3%を15年後に70%にするには,市街化区域全域の整備が必要となります。しかし,公共用水域の水質保全,自然環境の保護,そして社会的,地形的条件等を考慮し,緊急に整備の必要が高い市街化調整区域については公共下水道と下水道類似施設との調整及び関係機関と協議,調整を図り,今後検討をしてまいります。 次に,岡東浄化センターについて一部地域で国の認可がとれたと聞くが,その供用開始はいつごろかという御質問でございますが,当地域は平成4年8月20日に建設大臣の下水道事業認可を受け,第七次下水道整備五箇年計画期間内に事業着手できるよう努めてまいります。 以上でございます。
    ◎参与(菱川公資君) まず,岡山操車場跡地の問題の基本構想に関連をいたしまして,国体誘致や国際選手権大会の開催も考えるのかということでございます。 公園の水路を設計するに当たりまして,カヌー連盟などの御意見も伺い,公認コースとしても認定されるように配慮したいと考えておりますので,国内のカヌー競技大会や国際カヌー選手権大会の会場として使用されるよう働きかけてまいりたいと考えております。 次に,この公園の開園時間でございますが,音響装置や照明装置を備えました野外ステージを設置し,芝生広場を使って野外コンサートや各種のイベントなどの場を提供する予定にいたしておりますので,夜間においても開園する必要はあると考えておりますけれども,具体的な開園時間につきましては,今後の基本計画の中で検討をしたいと考えております。 次に,入園者の数ということでございますが,今回の構想案では公園そのものを時間をかけてつくっていくということで,後年度にはかなりの入園者数を期待できると考えておりますけれども,開園当初においては後楽園程度の入園料で入園する人数を概算として年間約60万人と想定いたしております。県内外などの突っ込んだ試算まで行っておりませんので,今後の基本計画の策定の中でいろいろの要素を勘案しながら試算をしたいと考えております。 次に,公園全般の完成年月日,総工費,あるいは副都心としての機能発揮の時期なり総工費ということでございますが,公園全般の完成年月日につきましては,事業化が決定されていない現時点では明確ではありませんが,最も早く進めた場合を仮定いたしますと,平成5年度に基本計画を策定し,6年度に事業に着手,10年度完成が見込まれます。 また,岡山操車場跡地に係る公園等整備の事業費は,用地費約250億円,公園整備費約120億円,駐車場並びに周辺道路整備費約7億円で,合計377億円程度が見込まれております。新駅の設置並びにその構造につきましては,今後のJR西日本との協議の中で明らかになるものと考えております。 次に,副都心としての機能発揮の時期とそれまでの建設構想と総事業費,さらに周辺整備の最終年月日とその総事業費についてのお尋ねでございますけれども,副都心づくりは長期的視野に立って順次整備をしようと考えておりますが,これらは民間における投資を誘導しようとしているものでありまして,想定は非常に困難であります。御理解をお願いしたいと思います。 次に,建設絡みの岡山駅周辺整備に関連をいたしまして,方面別バスバース,バスターミナルの関係者との話し合いを行っているかということでございますが,岡山駅前のバスバースの利用方法につきましては,将来的にはバスを方面別に発着させ,市民といいますか,利用者の利便の向上を図ることは必要であると考えております。現在陸運支局長を委員長といたしますバス活性化委員会で研究及び検討をいたしております。今後につきましては,具体的な広場のレイアウトが検討される中で,バス協会等と鋭意協議をしてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◎参与(佐々木伍平君) ふれあいセンターの一連の中で,岡山ふれあいセンターの開館の時期が来春となっているけれども,具体的な見通しをという御質問でございます。 岡山ふれあいセンターの開館の時期につきましては,現在工事中の外構工事が来年3月に完工する予定であることや,関係団体との打ち合わせなど事業準備等に一定の期間が必要であることから,こうした準備の期間を見越して来年5月中旬ごろの開館を目標に現在準備を進めておるところでございます。 次に,ふれあいセンターの管理運営の体制はどうなっておるかということでございますが,ふれあいセンターの管理運営を行う財団法人のスタッフとして,12月1日に係長職3名,事務職9名,体育指導職1名の正規職員の合格発表を行ったところでございます。これら合格者につきましては,来年1月から4月にかけて採用していく予定であります。 また,今後事業計画の具体化をしていく中で,臨時,パート職員等についても採用を行う予定にしてございます。これら財団の職員と市からの派遣職員により,ふれあいセンターの運営に当たっていきたいと考えております。 次に,オープン時の初年度の管理経費の試算はという御質問でございますけれども,管理運営経費につきましては,現在平成5年度予算案の作成過程で煮詰めているところでございますので,御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ◎参与(井上仁君) ごみ問題について御答弁申し上げます。 まず,資源ごみの量はどの程度ふえているのか,過去数年間と比べてどうかという御質問であります。 岡山市に登録されている資源回収推進団体等の回収した量で御答弁をさせていただきます。 昭和63年度回収量は約6,926トン,平成元年度約8,263トン,平成2年度約9,888トン,平成3年度約1万1,245トンと,年間14から19%増加しております。その他平成3年度から始めました空き缶回収機及び牛乳パック,空き缶回収所での回収量は,平成3年度約122トンで,平成4年度は現在まで約83トンであります。 次は,コンポスト,焼却炉の普及についてのお尋ねでございます。 まず,コンポスト容器の普及についてでありますが,平成元年度1万2,032基,平成2年度4,573基,平成3年度3,902基,今年度10月末までで2,692基,合計2万3,199基普及しております。 簡易焼却炉につきましては,平成3年度1,967基,今年度10月まで1,214基普及し,合計3,181基でございます。 両制度は減量化等に大きな効果があり,来年度も普及に努めてまいりたいと考えております。 次は,モデル地区拡大に伴う選別所の確保の今後の見通しはどうなっているのかというお尋ねでございます。 現在モデル地区の資源選別所として,新保へ仮設的な施設を設けております。将来は恒久的な施設として,東部,西部に各1カ所を設置する計画であり,東部につきましては東部クリーンセンター内へ,西部については候補地を現在選定中であります。 また,東部クリーンセンター完成までのつなぎ的な施設が必要でありまして,これについても現在用地を選定中であります。 次は,不燃ごみの減量化を考える際,プラスチックごみの対策についてのお尋ねでございます。 プラスチック系ごみの処理方法につきましては,事業所から大量に搬出されるものについては減容化の方向で,トレー等については店頭回収等,回収ルートがあるものについてはリサイクルの方向で,また新焼却場完成後には一部焼却することも含めて検討いたしておりますが,現在一般廃棄物処理基本計画の見直しを行っており,その結果をも踏まえて対策を考えてまいります。 次は,職員増についての御質問でございます。 ごみ問題は市政の緊急かつ最重要課題の一つと考えております。ごみの減量化,資源化を図り,リサイクル社会への構築に向けて今後も解決していかなければならない問題が山積をしておりますので,執行体制の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関します一連のお尋ねにお答えを申し上げます。 子供の自立を育てるための教育条件の整備に関するお尋ねでございますが,まず第1は教育現場の多忙をどのように分析しているのか,またその改善策はというお尋ねでございます。 御指摘のように,学校現場は毎時間の学習指導のほかに放課時間での個別指導,教育相談,教材研究,事務処理,中学校の部活動など忙しくしておりまして,関係者の苦慮しているところでございます。教育委員会といたしましては,この多忙の改善を図るために校外での研修を減らすということ,教育委員会への報告事務を精選するということ,またOA機器の導入などに努めているところでございます。学校におきましては,事務の精選,会議の効率化等ゆとりを生み出すように働きかけておるところでございます。 次は,教員の教材準備等の時間が勤務時間中でどれぐらい確保されておるかというお尋ねでございますが,学校種別や個々の学校の実情等によって違いがありまして,一概にお答えできかねますが,この教材の準備をするのに勤務時間内で十分な時間がとれにくいということは認識をいたしております。 次は,学校週5日制の実施に伴って学校行事の精選の実態はどうなっておるのかというお尋ねでございます。 学校週5日制の実施によりまして,授業日数が減少するため,授業時数の確保ということが大切な課題になっております。そのため,各学校では学校行事の見直しをいたしております。今年度の教育課程の編成に当たりまして,各学校において見直しが行われ,年間10時間程度削減が行われております。その例を申しますと,おかざりづくりやとんど祭りが地域の行事として行われるようになったというようなこと,あるいは遠足の回数を減らしたというようなこと,また体育会の練習時間を減らしたというようなことなどでございます。 次は,学校週5日制に伴う部活動のあり方についての実態調査が必要であると思われるがどうかというようなこと,また部活動に関して教職員の時間外勤務についての検討が必要ではないかというお尋ねでございます。 学校週5日制により休みとなる土曜日につきましては,その目的を十分生かせるよう部活動を行わないことを基本としております。部活動のあり方を総合的に検討し,実態調査をしたらどうかという御指摘でございますが,このことにつきましては本年2月運動部活動のあり方を考える会というのを設定いたしまして,部活動のあり方の見直しについて検討をいたしております。部活動に関する調査も生徒,教師,保護者を対象に実施をいたしまして,現在まとめをしておる段階でございます。今後この実態調査の結果を参考にしながら,今年度末をめどに見直し,改善を図っていくことにいたしております。 また,部活動は教師の自主性に支えられている面もありますが,勤務時間の問題等も踏まえながら,計画的,効率的な実施について検討をしていく予定でございますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,教務主任の授業時数につきましてのお尋ねでございます。 教務主任の教諭としての本分をどのように考えているかという,まずお尋ねでございます。 教務主任は教諭であり,教諭の職務は児童・生徒の教育をつかさどるというふうに学校教育法に規定されております。また,小・中学校には教務主任を置き,その職務は校長の監督を受け,教育計画の立案,その他の教務に関する事項について連絡,調整及び指導,助言に当たると学校教育法施行規則に定められております。したがいまして,教務主任は教諭としての職務と同時に,主任としての職務をもあわせ持つものであるというふうに考えております。 次は,教務主任の授業時数と担任教諭の平均授業時数の実態についてのお尋ねでございます。 平成4年度におきましては,教務主任の週平均授業時数は,小学校では13.6時間,中学校では13.1時間となっております。また,大部分の学級担任の授業時数は,小学校では26ないし27時間,中学校では22ないし23時間となっております。 次は,専科教諭の平均授業時数についてのお尋ねでございます。 専科教諭は,小学校に配置いたしておりますが,平成4年度におきましては専科のみ担当しておる教諭の平均授業時数は19.3時間,教務主任が専科教諭を兼ねている場合は10.9時間となっております。 次は,教諭の授業時数の平均化を図り,教務の分担内容の洗い直しの必要があると思うがどうかというお尋ねでございます。 調和のとれた学校運営が行われるためには,授業時数が教員間で極端にアンバランスになることは避けなければならないことと考えております。それぞれの学校の実情に応じて公務分担の仕組みを整えるよう努めておるところでございます。御理解をいただきたいと思います。 次は,年休の取得についてのお尋ねでございます。 昨年の岡山市の園・小・中学校別及び職種別による年休取得率の実態について示せというお尋ね,それから岡山市の他の公務員との比較はどうかというお尋ねでございます。 平成3年中の学校,園に勤務する教職員の平均年休取得日数につきましては,小学校においては校長,教頭は約4日,教諭,養護教諭は約6日,事務職員等は約13日,また市費職員は約16日となっております。中学校におきましては,校長,教頭は約3日,教諭,養護教諭は小学校同様約6日,事務職員等は約11日,また市費職員は約15日となっております。幼稚園は,園長,教諭が約6日というふうになっております。また,市長事部局職員の平均取得日数は約10日というふうになっております。 最後に,年休取得の計画について,実効のあるものにするための具体策はどうかというお尋ねでございます。 超過勤務を少なくすることとあわせて,年次休暇の取得を促進することは教職員の健康,福祉の増進,また心身のリフレッシュのためにも必要なことと考えております。このため,年次休暇の計画的な使用につきましては,人事院勧告等を踏まえながら長期休業中など,比較的年次休暇のとりやすいときに取得に努めるなど,各学校,園において有効な方策を研究していただくよう,機会をとらえて働きかけているところでございます。御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔6番藤岡康博君登壇〕 ◆6番(藤岡康博君) どうも,再質問をさせていただきます。 1つは,水と芸術の公園構想についてであります。 水と緑と芸術ということで,大体の私の好きな言葉が3つ並んでおるわけなんですが,具体的に構想に触れたいのでありますが,きょうここで言いたいのは,最初の言いました安宅市長の政治姿勢,「グリーンライフ岡山の創造」ということに関連をして,1点だけただしておきたいというふうに思うわけです。 先般のチボリ公園の撤退理由の一つとして,市民合意の問題がございました。市民の賛成,反対の意見が半々であり,市民合意が得られてない,こういう理由があったように思うわけです。チボリ公園のこの構想といいますのは,堀貞一郎さんというプロデューサーの方がつくられて,それを岡山に持ってこられたと。そういった意味では,岡山市民の側から言いますと,与えられた計画,もっと言えば押しつけられた計画というふうにとられた面があるんじゃないかというふうに考えるわけなんです。そういった意味で,このチボリ公園で踏んだ轍をまたここで繰り返しては絶対ならないというのが私の考え方であります。したがいまして,先ほどの質問にも言いましたが,企画段階での市民の参加ということが非常に私は重要だというふうに考えるわけであります。ですから,1つの計画ができまして,それを市民に提示すると,あるいは市民の意見をそれから聞くということではどうも納得がいかないわけであります。そういった意味で,この計画を進める上でどういうふうに市民参加を考えておられるのか,市民の声を反映させようというふうに考えておられるのか,もう一度聞きたいと思います。 2つ目は,ごみの問題であります。 最終処分場の問題であります。浅越の処分場が大体1年6カ月ぐらいもつだろうというふうに先ほど御答弁がありました。利用を開始するのは来年の1月以降ということでありますから,1年7カ月ほどの間に次の最終処分場を完成させなければならないというふうに必然的になってくるわけです。浅越の最終処分場が約2年間を要して完成をしたというふうに私は聞いておるわけでございますが,環境アセス,それから工事,工事期間合わせまして1年7カ月ほどではとてもできないのではないかというふうに考えてるわけです。したがいまして,問題はここからですが,浅越のそのもつ期間ですね,1年6カ月という期間を何とか延長させなければいけないんではないかというのが私の考え方なんです。この前から再々申し上げておりますように,この最終処分場へ持っていくごみの内容でございます。今プラスチックごみを全部ここへ持っていっとるわけですから,このことを本当に真剣に考えなくてはいけない時期ではなかろうかというふうに考えておるわけです。したがいまして,プラスチックの,例えば減容機を早く入れるとか,あるいは簡易の焼却炉をつくるとか,そういったことを考えることも必要ですし,それからそういったことを見通してプラスチックの分別のことも考えなくてはならないんではないかというふうに思います。 残り時間がありませんので,次にいきます。 3つ目に教育の問題ですが,具体的な事例を挙げて質問をしたわけです。これは子供たちの自立を育てる教育をどうつくるかということで,教育長の方で9月定例議会のときに教師の問題が上げられたわけです。教師の現状というものを見た際に,非常に多忙化しているということで,このことを何とかしないと教師の自立さえも非常に難しいのではないかと,教師の側の体制を整えることが必要ではないかということで,実は質問をしたわけですので,その点,これは答弁要りませんが,教育長よろしくお願いをいたします。 あと本陣山の関係ですが,経過が簡単に報告をされました。農用地除外の件ですが,畜産基地という構想があったというふうに聞いてますが,これがどうして実現しなかったのか,あるいはその後現地調査をどのようにされたのか,ゴルフ場を建設するということに関してそのことに岡山市はどういう見解を持たれていたのか等明らかににしてほしいと思います。 以上で再質問を終わります。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 藤岡議員の再質問に対しまして順次御答弁申し上げます。 まず,水と芸術の公園に対するその企画段階での参加についてどう考えているのかという御質問でございます。 チボリ公園の今までの経緯は十分私どもも反省すべきものは反省しなきゃいかんと考えておりますが,今までの市議会での論議,そしてこの2月,6月,9月の議会並びに特別委員会の議論がいろいろありました。そういったものを踏まえまして,都市計画公園として取得したいというだけでは話がもう前に進まないというようなことから,6月で調査費をお願いしまして,時間をいただきまして,11月になりましたけれども,先般概略構想案ということでお示しをしたわけでございます。今後これにつきましてはこの本会議,そして先般2回特別委員会を開きましたから,今後とも特別委員会というものは開かれると考えておりますが,その中で十分市民を代表される議会の議員各位から御議論をいただきたいと思います。 また,今月15日号の「市民のひろば おかやま」を通じて,まずチボリのときには一昨年の3月ぐらいにようやく事業計画,資金計画が出てきたわけでございますので,私どもとしましては概略案でございますけれども,構想とともに事業計画,資金計画をできる限りお示ししたところでございます。それを「市民のひろば おかやま」を通じて市民の方々にもお知らせをし,あらゆる場を通じて市民の方から御意見を聞き,市民参加の実現に取り組んでいきたいと考えております。 次に,ごみの最終処分場の問題でございますが,これは浅越の埋立処分場は今最終の段階に入っておりまして,先ほど御答弁申し上げましたように,来年1月に供用開始ということになります。しかし,1年半ぐらいしかもたないということで,しかし次の大きな埋立地はどうしても確保しなきゃいかんということでございますが,従来の浅越の埋立処分地が2年もかかってるのでですね,藤岡議員のお考えはまさに延命化を図らなきゃいかんということでございます。私どもとしましても,現在モデル地区をようやく2学区でやることになりまして,分別,資源化に努力をいたしておりますが,これを来年度はさらに拡大をしまして,できるだけ資源化できるものは資源化できる,また市民の御協力で減量化というものができるものはできるだけ減量化していきたいと考えております。 それから,本陣山のゴルフ場でございますけれども,私の方からはちょっと意見,畜産基地の,当初岡山中部地域畜産基地建設事業の導入予定地とされておったわけでございます。したがって,そういう意味で農振農用地区域に含まれておったのが種々の理由で中止となったわけでございますが,そのままほっておいたままでは農用地として利用される見込みのないということで,山林,原野を農用地区域として指定したまま放置しておくことは適切でないということで,農用地区域の変更の申請をしたわけでございます。 なお,若干担当課長からこの問題については補足的に御答弁させていただきます。 ◎経済局長(山本宏君) 農振地域の除外についての再質問にお答えをさしていただきます。 まず,畜産基地が中止,実現しなかった理由でございますが,これは地元における悪臭とか公害等に対する反対が多く,同意が得られなかったというふうに聞いておるところでございます。 それから,調査の内容でございますが,これは現場確認,あるいは計画図との照合,それから畜産基地計画等の状況,そういうものを現地において確認したということでございます。 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) しばらく休憩します。    午後2時39分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後3時7分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして高津君。   〔17番高津利明君登壇,拍手〕 ◆17番(高津利明君) お疲れとは思いますが,2番目の代表質問ということで,民主クラブを代表して御質問をさせていただきます。 本当にきょうは陰にひなたになり岡山市を陰で支えていただいております後援会の皆さん,本当にありがとうございます。厚くお礼を申し上げておきます。市議会の皆さんもどうぞ時間の許す限りおつき合いをお願いしておきたいというふうに思います。 では,早速通告に従いまして御質問に入らしていただきます。 まず,市長の政治姿勢についてであります。 さて,リクルート事件を超える一大疑獄と言われた東京佐川急便事件は,金丸信元自民党副総裁の辞任,辞職へと進んだが,これで問題は解決したのではなく,いよいよ本番に突入し,竹下元首相と生原秘書の喚問へと発展中であります。我々は臨時議会において金丸,竹下両氏を初め関係者の証人喚問などを通じ,佐川マネーの全容解明と自民党の金権派閥政治に徹底的にメスを入れなければならない。今こそ政治の原点に立ち返り,改革の国民運動を巻き起こそうではないか。 ところで,政権与党における最大派閥の会長として君臨し,政界のドンと言われた金丸氏が退陣表明に追い込まれたのは政治不信に怒る国民世論によるところが多分にあるわけであります。とりわけ地方議会における糾弾の決議や意見書が世論の抽象的な事例としてマスコミがこれを大きく取り上げ,この流れが本人や永田町を揺さぶったのであります。これまで地方議会から提出された意見書などは数え切れないほどありますが,今回ほどマスコミのスポットを浴び,しかも即効力があったものは珍しいのであります。もちろん自民党地方議員の賛同も得ているところに加え,相次ぐ腐敗,スキャンダルと国政の対応の鈍さ,検察への不信感など,国民の不満やいら立ちが高まったという背景があったにせよ,地方の声が生かされたことは今後に重要な意味を持つものと思います。形骸化が指摘されている地方議会の意見書などの取り扱いを改めて見直し,権威と重みのある地方の声をさらに大切にしていこうではありませんか。我々もこの点に留意しながら積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。 さて次に,操車場跡地整備構想についてでございます。 先ほどの藤岡議員も述べられておりますが,これから申し上げますこと,多々重複するかもしれませんが,どうぞお許しをいただいてお聞きをお願いいたします。 先般市長は,旧国鉄岡山操車場跡地の利用策として,彫刻作品を展示した屋外ギャラリーやカヌーもできる遊水公園,多目的広場を備えた,すなわち水と芸術の公園を発表されました。異口同音に驚きといま一という感嘆の声を聞いたのであります。 そこで,具体的な公園の中身を示さなければ議論にならないという空気もありました。市長は,9月の議会の中で11月中には基本構想を示すと表明されていました。そこで,今回の水と芸術の公園の構想の発表となったのでありますが,過去の経緯を踏まえて以下数点お伺いいたします。 その1,まず我が民主クラブは1992年度,すなわち平成4年度の予算編成に対する重点要望の中で,市長に対して操車場跡地の購入とその利用計画についてというタイトルの1項を提出しております。その理由は,早急に跡地購入の手続を完了して,岡山市の主体性の確立と県,国に対する信頼の回復を念じていたからであります。この場に及んでも意思決定の態度がいささかなまぬるく遅いと言わざるを得ません。構想の発表のおくれた大きな理由は何であったか。 2点目として,水と芸術の公園は中身の公表であり,選択肢の一つかもしれません。この具体案はどのようにして公表されたものでしょうか。すなわち従前によります基本契約を行い,マスタープランとして委託契約をしてでき上がった成果品であったでありましょうか,いささか疑問を残しておるわけでございます。 3点目として,市長は平成3年2月,チボリ再検討で市長になられ,7月にはチボリ公園建設計画から撤退の表明をされたのであります。そのときの理由は,1,集客見込みがない。2,採算性がない。3,賛否両論で市民感情は二分化されている。と述べられたのであります。跡地建設に当たっては,地域住民,市民と語って市民のニーズにこたえたいと言われました。今回の水と芸術の公園の構想に対して,市長はどのように判断され,また市民に対してどのように理解させ,納得を得ようとしているのでありましょうか,その点をお伺いいたします。 4点目として,結論としては跡地だけは早急に購入しなさい,そして上物については高齢者や子供に配慮したもので全国に誇れる公園を期待し,コンペ方式による設計が最もベターではないかと判断する次第であります。市長のお考えをお伺いいたします。 次に,公共投資に向けて。 政府は,平成5年度も景気の低迷による税収の落ち込みで厳しく歳出の全般を抑制する方針のようであります。景気への配慮を対米公約である総額430兆円の公共投資基本計画を着実に執行するために,公共事業経費は例外的に高い伸びになるだろうと報じられておりますが,本市のお考え方をお伺いいたします。 次,社会資本のあり方についてお伺いをいたします。 文化的資産として,公共的建造物を行政である本市が後世に何をつくり,何を残すことができたかであると思います。それは文化としての建築と環境と土木工学がさまざまな形で文化をつくり出すであろうと思われます。市長の文化的遺産づくりが具現化してこないので,そのお考え方をお伺いする次第でございます。 次に,地域活性化対策についてであります。 景気浮揚対策として,道路,公共下水道,農業の基盤整備,学校等の公共投資を行ったとありますが,どれを整備するにつきましても,地域住民とのコンセンサスが必要なことであります。しかし,どれをとってみましても,大なり小なり問題点を持っておりますだけに,事業の推進がままならぬものであります。市長は,地域なくして市政なしとの認識のもとに,地域活性化推進対策事業を推進すると力強く述べられたのであります。 それでは質問の第1として,もっと具体的にどのようなメンバーをどのような役割と任務を与えて推進させようとしているのでしょうか。 また,質問の第2点として,住民参加の地域づくりについても行政の出前的発想も必要だと思います。その方法の一つとして,例えばコミュニティーハウスの利用等により,行政が地域住民の中に入っていくことで信頼を得ると同時に,地域の活性化が図られると思いますが,市長さんのお考えをお伺いいたします。 次に,財政局関係に入らせていただきます。 1,収納率の向上について。 先般平成3年度の一般会計の決算を承認し,終わったばかりでありますが,平成3年度を反省し,その反省点を平成5年度に生かそうということであります。このことは,重要かつ最大の行政改革であります。また,政策会議において課題とされ,論議とされることは最重点課題の一つでなければなりません。本議会でも御報告がありましたが,今回は特に収納,すなわち歳入に限ってお尋ねをしたいと思います。 その1,調定額においても収納率は0.5ポイント低下,滞納繰越分においては実に3.2ポイントの低下となっております。9税目合計では0.4ポイント低下しているとなっております。また,不納欠損額について触れますと,2億7,000万円余と,前年度比2億2,000万円余で,44.9%比で減少してはいるものの,実に2億余円が不納欠損であります。収入未済額は,平成3年度比で9億5,000万円余,23.5%の増加であります。実に50億余円の収入未済額であります。中小企業はもとより,大企業でもとっくに倒産という状態でございます。当局は賦課事務の適正化を図り,収納率の向上に努めるとは言っているが,厳しさが欠如していると言わざるを得ません。 そこで,先ほども言いましたように,1,本市の最重点課題としてどこまで取り組んでいく姿勢か,市長の決意と財政局長の事務執行態度をお伺いいたします。 このような結果が数字で市民の前に出るわけであります。そこで,結果の裏には必ず原因があるはずであります。徹底した原因の究明をお伺いいたします。 3点目として,主たる原因には人にあるとも思いますがどうでしょう。やる気のない人か,してもしなくもかわりはしないという考え方の集団ならば人格を問う次第であります。 また1点,人事異動が当面の執行に悪影響を及ぼしたのではないかとも考えてみたくなるわけであります。 次に,収納事務について入らしていただきます。 この社会,あなたの税が生きている。この標語は先般11月11日から11月17日の間に行われました税を知る週間でありました。今さら申し上げるまでもなく,市民生活を支える財源である税について,その内容を十分周知されたと思いますが,どのような反応があったか,本市関係分についてお伺いをしたいところであります。 また,一般的な収税についてお伺いをいたします。 納入通知書の金額だけでなく,内容を記入したものを一括送付してあげられないものでしょうか。例えば,固定資産税など番地,筆数の記入した通知書という意味でございます。 また,数生産者から聞いた話ですが,温室がガラス張りとビニール張りとでは課税が異なると言っておられましたが,その真意のほどをお聞かせください。 次に,新地価税が始まったわけでありますが,本市の実態についてお伺いをいたします。 1,執行体制についてどのように取り組んでいるのか,よく理解が得られているか。 あるいはまた特に固定資産税の二重取りとはなりはしないか。 3点目として,本市に与える税額と件数はどのようにつかんでいらっしゃいますか。 4点目として,税を知るのでなく,知らせて理解と協力を得るぐらいの行政サービスはできないものか。その事務執行をした結果が財政力指数であり,経常,公債,実質等の比率であります。努力せずしての財政分析表はグリーンライフ岡山を目指す安宅市政の第1歩から欠落していると言わざるを得ません。健全なる歳入の確立こそが市民を支える最高の歳出であって,市長も表明されておりますように,健全な財政運営を図ることが21世紀に向けてさらに豊かで魅力あふれる岡山市の都市づくりであり,市民一人一人の生活の豊かさに結びつく最短距離ではないかと思います。 以上で財政局を終わり,次に経済局関係に入ります。 1,造林対策について。 豊かな山林こそ環境の原点,国破れて山河ありとは,自然のやさしさに包まれ,安堵し,再出発への意欲をわかせようとしている情景を詠じたものではないかと思われます。昨今の日本は,長期の平和を謳歌し,経済力では世界じゅうがうらやみ,嘆じるほどに繁栄していますが,山林の荒廃は過度に進行しているのが現状であります。治山治水こそが国土と市民を保全する根本であるはずなのに,山林の保護とその育成政策については余りにも心もとない状況であります。河川は行政によって管理されており,治水については国も市民と非常に高い関心を持っておりますが,治山については案外無為無策と言っていいほど情けない現状であります。山林の公益的な機能としては,保水や土地保全,そして大気の浄化,環境の保持,森林浴など各分野にわたって果たしている役割ははかり知れないものであります。山林が豊かであれば鳥,虫,草,魚がよく育ち,人もまた自然の一員としてよりよい生活を営むことができるのであります。幾ら科学が進んでも,山林や河川を新しくつくり出すことはできません。高さ100メートルを超す建物は幾らでもつくれますが,100メーターの山をつくり出すことはなかなか至難の技であります。だから,自然の山林を大切にしたいと痛感する次第でございます。 そこで以下数点にわたってお伺いします。 1,富村の分収造林の現状をお知らせください。経年変化について面積,本数,育成状況等についてお伺いをいたします。 2点目として,利水の60ないし70%を受ける本市が,分収造林についての今後の考え方をお知らせください。利水の恩恵を最大限に受ける本市が,山間僻地の町村に対して過疎対策として,あるいは経済的優遇策となるために,分収造林を多くの町村に広げるべきであると思うが,その考え方についてお知らせください。 2番目に,松くい対策についてであります。 県下全域に無残な紅葉,松枯れと報道されております。また,天敵アカゲラさん一役買ってとのニュースもありますが,本市の積極的な姿勢が見られない。この事態のときこそ行政が主体的に役割を果たすべきだと思うが,考え方をお伺いいたします。 1として,松くい虫のメカニックについて。 2,多重要因と要素が加わって発生が変動するのかどうか。 3点目として,過去5年間の被害材積に対する駆除材積はどうなっているのか。 4点目として,予防のための事業量はどうなっているか。 5点目として,地上散布と空中散布の実態はどうか,また傾向についてもお伺いをしたいところであります。 6点目,実態を明らかにして,市民,地域住民の御理解を得て大規模の予防を実施しないとじり貧の松保護対策となってしまうが,その方針を明らかにしてください。 7点目として,松くい被害木を資源としてリサイクルするのも今日的課題ではないかと思われる次第であります。 3番目に,森林公園に入らしていただきます。 本市には,日応寺に青少年自然の森と操山自然休養林があります。しかし,まだまだ市民の近くには恵まれない山は数多くあるわけでありますが,当面この2カ所についてお伺いをいたします。 1,植林と手入れでさらにグレードアップを図るお考えはありませんか。また,防火管理についても備えあれば憂いなしであります。その対策は打ってありますかどうでしょうか。 2点目として,都市公園として位置づけられている芥子山公園についてお伺いをいたします。 何回となく論じ,提言しております芥子山公園であります。森林公園としての十分な機能を果たすところでもありますが,現状と今後の計画についてお伺いをいたします。 3点目として,地球的環境として問題点が浮上している酸性雨についてお伺いします。 岡山市にも観測基地があると聞いていますが,その業務内容と傾向について詳しくお伺いをしたいところであります。 次に,衛生局関係に入らしていただきます。 1,ごみ問題について。 ごみの非常事態宣言がなされて1年が経過したところですが,昨年との比較でわずかではありますが,総量が減少したことは喜ばしい限りです。この間,リサイクルの推進により急激なごみの増加に多少の歯どめがかかり始めたのではないかと期待をしたところです。しかし,市がこれまで行ってきた施策の大半は,資源化と減量のキャンペーン的なものがほとんどであります。市がごみ問題に積極的に取り組んだという印象を市民が持っているかどうかは甚だ疑問と言わねばなりません。 さて,先般のごみ問題に関する市民意識調査を当局は実施しましたが,この中でごみの費用分担についてということで,ごみの有料化について聞いておるわけでありますが,これは当局がどのように評価しているのかお聞きしたいと思います。 まず,問いとして,家庭ごみを収集し,処分していくのには多大な費用がついていますが,ごみの費用負担についてあなたはどのように思われますかとなっております。このような設問に対しては,ごみの費用が具体的には幾らかかっているかときちんと理解できる知識として与えることが必要であります。それを知っているかいないかでは答えが異なってくるからであります。1人当たり幾らか,1世帯当たり幾らになるか,市は年間どれくらい使っているのか,それはふえる傾向にあるのかないのか,ここで大切なのは費用の負担をいかに公平にするかです。ごみの減量化,資源化に努力をしている人は多いと思われます。 アンケートの中でも,洗剤など詰めかえのきくものを買っているとか,燃やせるごみは自家焼却しているとか,市の資源化物の集積所に持っていったり,缶や牛乳パックを持ち込んだりしている,生ごみは庭先などに埋めたりコンポスト容器により肥料化しているとか,心がけている人の多さがうかがわれるわけであります。しかし,そうしたことにむとんちゃくで分別もいいかげん,いつでもごみは出し放題,こういう人も同じ税金の中から費用を負担するわけでありますから,公平なはずがありません。また,地域間の格差も問題でございます。 我が岡山市は500平方キロ,純農村地帯もあれば岡山駅前や表町のような商店街,あるいは団地のある住宅街など,言ってみれば日本の縮図と言えるぐらい地域によって差があるわけであります。農村地帯ではごみは処理されやすく,都心部では埋め立ての土地もないため,すべてがごみとなって出てきます。それでもごみ処理費は一律に税金から支払われるわけであります。このような上手とは言えない聞き方をしても有料化がやむを得ないと答えた人が実に42.6%です。はっきりと有料化をすべきでないという人が16.4%,どちらかといえば好ましくないと合わせても54.2%しか反対の人はいません。 さて,北海道の伊達市では,平成元年7月1日からごみの手数料を徴収しております。ここでは焼却施設の建設に伴う費用増加がきっかけで,容量40リッター入り当たり60円という従量制による有料化に踏み切ったわけでありますが,これに対する市民の反対は有権者の約半分の50%を超えたそうであります。でも,費用の負担は目に見えたところでするか見えないところでするか,その2つに1つしかありません。これを市民がどう判断するかが判断材料を市は十分提供しなければなりません。英断を持ってやるべきことはやる,この姿勢が大切であります。 次に,伊達市では有料化に踏み切る前年と比べて24%のごみが減量されました。また,有料化をきっかけに町内会などのリサイクルが活発になったそうです。スーパーに対してノートレー商品の販売を求めたり,トレーの回収の運動が広がったりしてきたとのことです。 また,出雲市ではごみ袋を市が年間100枚をただで配り,それを超したときは有料で購入し,余ったら市が有料で引き取るという方式をとっていることは有名であります。さきの議会でこれを取り上げられておりましたが,このやり方は大変公平で好評なようでございます。 また,我が民主クラブの議員も,東京での粗大ごみ収集が有料化したことを取り上げたことがありましたが,見えない費用負担よりも見える有料化がベターではないかと思われます。市のごみ収集の一部からでも有料化に踏み切る勇気が必要であります。 さて,ごみ有料化と言ったとき,必ず問題とされますのが不法投棄であります。確かに有料化やごみの処理が以前より複雑,例えば3分別が5分別になるようになったときにも起きてくる問題でございます。しかし,それを恐れて何もできないというのでは情けないではありませんか。不法投棄は,例えば別府市ようにごみパトロール制度を導入するなり,和歌山市のように条例で厳しく罰則をつくるなり,また市民の意識啓発に特段の努力をするなりにして,それをなくする決意で臨めば,おのずと解決が図られますし,またその程度のことができなくては本市のごみ行政に拍手は起こってまいりません。ごみ問題の解決を真から望み,結果として市民の費用負担を軽減し,その公平を図ることをきちんと説明すれば,市民は必ず納得してくれるはずであります。 市長,その信念を持ってごみ有料化問題に立ち向こう決意があるかどうか明らかにしてもらいたいわけであります。 以上でごみ問題の項を終わり,次に下水道局についてお伺いをいたします。 1,公共下水道について。 社会資本の充実と快適生活の享受に向けた公共下水道の普及は安宅市政の一大イベント事業であります。第七次五箇年計画を目前に控え,事業の推進と普及率の向上に日夜を問わず御努力をされている担当職員の皆様にまず感謝とお礼を申し上げておきたいと思います。 そこで今日課題として数点にわたってお伺いをいたします。 1,児島湖流域処理区,旭西処理区,岡東処理区の3処理区内について,現在供用開始している中で未供用戸数がそれぞれの処理区で約何戸,何%ぐらいになるのかお伺いをいたします。 2点目として,その主な原因は何であるか。 3点目に,せっかくの施設が生かされないのでは問題点を先送りするのではないか。どのような方法と手段を講じていらっしゃいますか,お伺いをいたします。 4点目として,先ほど藤岡議員の方からもありました下水道の整備促進のための緊急措置についてお伺いをいたします。 この緊急措置の内容は,さきの新聞,ニュース等により御存じと思いますが,緊急に大幅な普及拡大を図ることが必要な地域において,通常事業についてより以上の積極的な促進を図るを目的とした,すなわち緊急下水道整備特定事業の創設であります。このことについて,取り組みと実施内容についてお知らせください。 次に,民生,建設関係についてお伺いをいたします。 障害者にやさしい街路,国連障害者10年の最終年となった今月までの結果を踏まえて,さらに今後の環境整備等を考えてみたとき,行政も福祉8法の改正によって本市の果たさなければならない課題は数多く,また重要となってきたわけであります。 そこで,本市の身体障害者の手帳所持者数は1万5,557人で,内訳が肢体不自由者9,020人,約58%,視覚障害者1,857人,約12%,聴覚,平行機能障害者1,625人,約10%,音声,言語機能障害者243人,2%,内部障害者2,812人,18%の内容であります。 私は,本年の5月10日,天満屋レインボー広場で行われました病院の日に,車いすに試乗をしてみました。そのときの感想ですが,まず一番に驚いたのが路面及び歩車道の段差とでこぼこはもちろんでありますが,放置自転車の何と無責任な傍若無人さ,身障者のみならず健常者も何とかならんかと愚痴をこぼしたくなったのであります。駅前監視区域の管理,維持のあり方とあわせて問題点をお尋ねしたいところであります。解決策は何であるか,行政の果たす主体的役割は何であるか。特に表町一,二,三丁目あたりは共存共栄の公共のオープンスペースであり,くつろぎとゆとりが実感できる場所であります。岡山の顔とも言うべきところであります。 そこで,歩道の中にある点字ブロックのあり方についてでありますが,誘導しやすい位置にブロックをつけかえるぐらいの心配りが必要だと思う次第であります。 次に,車いすで自動車に乗る人,改造車両で運転のできる人に対して駐車指定を確保して,さらに駐車場の表示をしてほしいものであります。公共の場所で特に浦安公園,図書館,公民館,運動公園など各部局は問題意識を持って施設づくりをお願いしたいところであります。 次に,特に11月は精神保健月間であり,その中で精神障害者の社会参加についてお伺いをいたします。 協力組織はどのようになっているのか,また社会復帰のため更生施設はどのようになっているのか,実態についてお知らせください。 次に,西大寺支所関係でございますが,これから申し上げる数項目につきましては,西大寺支所管内での内容でありますが,基本的には各局に関係しますので,よろしく御答弁を賜りたいと思います。 1,高付加価値型企業集積団地について。 西大寺地区活性化に弾みをつけると大きな期待と希望を持たせるこの事業は,地域に住む一人としても高く評価をしたいところであります。現時点では余り深く内容を知る時期ではないと思いますが,数点にわたりお伺いをいたします。 今日までの状況と取り組んでいる体制についてお知らせください。 また,先般地元関係者に対する説明会が開催されたと伺っておりますが,その内容,理解度,反応についてお知らせください。 3点目として,複合機能を持つ東部クリーンセンター,ごみ焼却場,中間中継施設の考えについても地元関係者の意見はどうであったか。目下のところ非常事態宣言中のことであります。一刻も猶予することはできないのであります。そこで,だからこそ積極的に取り組んでほしい。 4点目に,支所内に特別対策室を設けて事業推進の早期着工のお考えはありませんか。 5番目として,また上記の企業集積団地が現実化され,稼働になる時期には必ず住宅問題が考えられます。このことについてはどのように考えておられますかお伺いする次第であります。 参考までに,御提言を申し上げてみたいわけですが,労働省が現在執行している雇用促進事業団の住宅があります。西大寺地域にも何カ所かありますが,どこも入居率90%以上で,市営住宅よりも考え方によれば恵まれていると思われます。有利な雇用促進住宅の建設についても県を通じ国に働きかけるのも一考かと思われます。また,同時に共同福祉施設やスポーツ施設等を併設することが考えられます。お考えをお伺いし,参考にしていただきたいというふうに思うわけであります。 3番目,先ほども藤岡議員の方から出ました浅越のごみ最終処分埋立地についてであります。 今日までの地元地権者を初め当局関係者の御努力に対しまず敬意とお礼を申し上げておきます。しかし,本格的に稼働するのはこれからであります。平成5年度初めごろ供用開始と先ほど伺ったところでございますが,以下数点についてお伺いをいたします。 地元協議で確認した事項は完了いたしましたか。また,未実施の件はいつまでに完了するのか。 2点目として,搬入区域は全市内を対象にしているのかどうか。 3,もしそうであるとすれば,搬入道路は幾らでもあるので,生活道路であるだけに地域にやさしい思いやりのある運転に心がけ,飛び出し等による交通事故にならないよう今からお願いを申し上げておきます。 4点目として,高松松ケ鼻の現場でも確認しましたが,そこでもカラス対策は頭痛の一つですと現場主任は申されておりました。必ずカラス対策については論を待たずに起きると思います。二重,三重の対策を今から講じておくべきだと思いますがどうでしょう。あの環境につきましては,カラスの好物のいわゆる果物産地ということでございますので,必ず起きてくるということを今から申し上げておきたいというふうに思うわけでございます。 5点目として,近隣の町内会,広谷,吉原,西尾,坂本,富崎等々の町内に事前に供用開始のあいさつをお願いしていただきたいということでございます。 6点目として,事後の発生する問題点も可及的速やかに対応できる体制をつくっておいていただきたいわけであります。 3点目として,西大寺ふれあいセンターについてであります。 西大寺ふれあいセンター(仮称)建設事業費が減額されました。1億3,800万円,そして着工年度が平成4年度から平成5年度に先送りとなり,おくれを生じたのであります。しかし,用地拡張2,080平米の内容とあれば,これもまた理解できるわけであります。用地拡張によりさらによくなったのでありますが,隣接地に西大寺税務署もあります。木造平家建てがあるわけであります。この移転改築計画があるやに聞き及んでおります。移転要請をお願い申し上げ,一角をすっきりとしてすばらしいふれあいセンター(仮称)となり,また地域保健センターも併設すれば福祉サービスの向上と相まって,保健所としての機能を高めることができるかと思います。 そこでお伺いをいたします。 この発想と考え方について,いま一度話し合ってみることも必要ではないかと思われますが,お考えをお伺いいたします。保健と医療,福祉の3つがサイクルとして機能することをお願いする次第であります。 4点目,上道フルーツ・フラワーガーデンにいて。 農業を取り巻く環境は激変する社会経済の発展の中にあってますます厳しくなってまいりました。上道地区農業とその振興策という観点から考えたとき,全面的な賛意を表明したいと思います。 そこで,本市と農協──JAと,農業生産法人の設立,三位一体となった事業であるだけに,お互いによきパートナーとなって事業の推進をお願いするところであります。 以下数点にわたって現状をお伺いいたします。 1,農業生産の法人については具体的に進んでおりますか。 2,上道アグリパーク協会についても,具体的にはどのような構成でいつごろまでに設立するのかお伺いをいたします。 3点目として,本市が行う活性化支援策についてもお尋ねをいたします。 次に,西大寺支所改築について。 西大寺支所の増改築についてはうわさが流れております。その真意についてお伺いをしたいところであります。 現庁舎は,昭和38年12月に当時の西大寺市庁舎として完成,その後昭和44年2月の岡山市との合併により現在の西大寺支所として今日に及んでいるところであります。岡山市の東部としての地域住民のサービスの拠点として活躍中でありますが,昨今の多様化した市民ニーズに対応するには狭隘と老朽化のため,対応し切れていないのが実態ではないかと思います。 そこで,特に職員の士気の高揚を図る上からも,この早期具現化を期待するものであります。 西大寺駅前から支所付近の下水道管の埋設も完了がそろそろかと思います。施設の整備と相まって,駅前のモニュメント整備事業が遅々として進行しないのが残念でなりません。その理由は何でございましょうか。 2番目として,市道河本・駅前・中川線の一部が今年度着工と聞いておりましたが,いまだにして着工の運びに至っていないのが残念であります。そのおくれの理由は何でしょうか。赤穂線による通学生が多い地域だけに,一部でも開通ができれば付近の住民はもちろんのこと,学校関係者も一安心となるところであります。 次に,岡山市のベイエリア整備構想の策定についてお伺いをいたします。 地域発展にゆとりと豊かさが実感でき,さらに活性化が図れるならばすばらしい構想だと思います。ちまたに聞いた児島湾から宝伝にかけての海岸沿いとその背後地を対象にしたベイエリア整備構想の策定については,その真意のほどをお伺いしたいところであります。本市の唯一の海岸は宝伝,久々井付近であり,期待をいたしておるところであります。 次に,教育関係に入らしていただきます。 教育の二重体系,ちょっと耳になれないかもしれませんが,理屈をつけたような格好でございます。9月から第2土曜日が休みとなり,学校5日制のスタートとなりました。文部省は,学習塾などの団体に対して休みを利用した塾通いの助長をしないように自粛を要請したと報じられましたが,一口に塾といっても大半の進学塾チェーンから,個別指導を売り物にする町の補習塾,人間教育を特徴にする塾まで千差万別であろうと思います。 そこでお伺いをいたします。 本市の教育委員会から塾通いの助長しないように指導されたのかどうか。 2点目として,また本市の場合塾の実態を調査したものがありますかどうか。あるとすればその規模と内容について知らせください。 また一方,親の教育にかける費用を見ても,学校教育費と家庭教育費,特に家庭教師,学習塾を比べると家庭教育費が小学校で学校教育費の2倍以上,中学校でも今回の調査で初めて学校教育費を上回ったとも報じておりました。こうした状況を公の教育としての義務教育の学校教育のほか,塾などの私的な教育が大きく膨らみ,学校と塾から成る教育の二重体系が社会にいや応なしに定着してしまったと言わざるを得ません。 そこでお伺いをいたします。 1,平成3年度で岡山市教育委員会として小学校,中学校の義務教育費として1人当たりに支払った年金額がおよそどれぐらいでしょうか。また,御父兄さんが支払った1人当たりの年金額,教材費,給食費等はどれぐらいであったでしょうか。 大きな2点目として,教育長は現在の二重体系的な事象を認められておりますかどうか。何が二重体系をもたらしたのか。さまざまな原因はあると思いますが,最大の原因は学歴至上主義の社会の中にあって,我も我もと高校,大学を目指し,受験競争激化で進学塾の依存度が高まったことによるものであります。 また,高校中退の増加,小・中学生の登校拒否児の増加は地域,社会環境に原因の一端はあるかもしれないが,実は公の教育の衰退と言えるのではないでしょうか。親は我が子が落ちこぼれになるのを恐れて補習塾に通わせることもあると思います。 そこで,岡山市の小・中学生の登校拒否児の傾向についてお伺いをいたします。 登校拒否児は毎年増加しているのか。増加傾向にあり,適応指導教室トラングル一宮は定員30人だとすれば,次なる施設づくりを考えているのでしょうか。これらの要因と原因を追求してみれば,学歴社会における加熱した受験戦争の解消こそが最優先の課題となり,それと同時に公の教育のあり方をいかに改革していくかでもあると思います。人を育てるのは人であるという信念に立って,公である教育者の再教育をお願いしたいところであります。 本市の教育委員会が最も力を入れなければならないのは,教育条件の整備と教育内容の充実であろうと思います。そして,現場では一人一人の教師が子供たちが目を輝かせ,熱心に聞き入るような授業がどうすれば可能か,それを考え,創意と工夫が一番大切なのではないかと思う次第であります。教育長,教育委員会委員長のお考えをお伺いしたいところであります。 次に,政田幼稚園の木造化についてであります。 教育施設の二重体系ということで,施設面から見た二重体系について触れてみたいと思います。 本12月定例で補正予算案の中で,教育費中,園舎等建設費,政田幼稚園の追加補正として1億300万円が提案されております。従来の不燃堅牢化が進められてきた趣旨と若干変化してきたのであります。公共の施設にもゆとりと潤いのある環境づくりが求められる時代になったことは歓迎すべきであると思い,数点お伺いをいたします。 1,なぜ今さら木造なのか。 設備投資効果からするとむだではないか。 今後の方針はこの図式で臨むのかどうか。 4点目として,木造園舎が与える教育の効果について,とりわけ幼児教育の段階での効果についてお伺いをしたいところであります。 以上で第1回の質問を終わりますが,余った時間は十分あるようでございます。真摯なる御答弁をお伺いすれば議事進行に協力できるものかと思います。 どうも御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) しばらく休憩します。    午後3時57分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後4時16分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    ───────────── ○議長(花岡薫君) この際お諮りいたします。 議事の都合により,本日の会議時間を延長しておきたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 高津議員の民主クラブを代表しました代表質問に対しまして順次御答弁させていただきます。 まず最初は市長の政治姿勢,操車場跡地整備構想につきましてですが,整備計画についての市民ニーズをどのように判断したのかというお尋ねでございます。 これは先ほど藤岡議員の代表質問にもお答えしましたように,今回御提示しました岡山水と芸術の公園(仮称)と西部副都心整備構想概略案につきましては,市議会の議論や市民と市長の語る会の意見に加え,岡山操車場跡地にかかわる今までの経過を踏まえる中で広く市民に親しんでもらえるものとして,また都市づくりの核となるものであり,しかも我々の世代から次の世代への贈り物として何がふさわしいかということを庁内で種々検討し,公園の普遍的な価値と岡山らしさを創造していくという2つの基本的考え方並びに水,緑,芸術,公園施設という4つの構成要素をもとに取りまとめたものでありまして,市民だけでなく岡山市を訪れる多くの方々にとっても楽しみ,憩える公園になるものと考えております。今後は,市議会の中でさまざまな角度から御議論いただくとともに,今月15日号の「市民のひろば おかやま」を通じて市民の方々にお知らせし,いろいろな場を通じて御意見をいただき,よりよい計画に練り上げていきたいと考えております。 また,操車場跡地を早急に購入し,公園整備はコンペ方式で,また子供や高齢者に配慮した全国に誇れる公園にしたらどうかという御質問でございますが,御指摘のとおり今回御提示しました岡山水と芸術の公園(仮称)と西部副都心整備構想概略案につきましては,市議会と十分論議を深めながら,同時に「市民のひろば おかやま」を通じて市民の方々にも御説明し,御意見を伺うとともに,国,県とも協議を進め,国鉄清算事業団から早期に用地取得をしていきたいと考えております。 同時に,岡山水と芸術の公園の基本計画につきましては,今後の皆様方の御意見も踏まえながら計画の大枠を定めた上で設計コンペを行うことも一つの方法であり,今後検討してまいりたいと考えております。 次に,公共投資でございますが,景気への配慮と対米公約である430兆円の公共投資基本計画を着実に執行するために,公共事業関係費に対する予算の考え方を問うということでございますが,平成4年度におきましては,本年8月に発表されました国の総合経済対策等を踏まえ,本市でも9月定例市議会,11月臨時市議会に諮り,補正予算を編成し,景気対策も考慮した公共投資に積極的に対応しているところであります。平成5年度につきましては,現在国において予算編成の作業中であり,詳細については判明いたしませんが,今後の予算編成,地方財政対策等の動向を見きわめながら,可能な限り景気対策も考慮しなから公共投資に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,市長の文化的資産づくりが具体的してこないので考えを伺うということでございますが,本市では豊かさとゆとりを真に実感できる美しい岡山市づくりを目指して諸施策を推進しており,とりわけ生活を支える社会資本の整備につきましては,快適で魅力のある質の高いストックの形成,生活基盤の整備充実に鋭意努めているところであります。 議員御指摘の文化的資産としての公共的建築物整備の方向,あり方につきましては,本市は平成3年9月岡山市シンフォニーホール,続いて本年5月西川アイプラザ,幸町図書館などがオープンし,さらに岡山ふれあいセンターが来春には完成予定など,岡山のシンボルとなる新しい施設が誕生しているところでありまして,貴重な市民共有の財産として後世にしっかりと引き継いでいかなければならないと考えております。今後とも快適な環境と文化の薫りあふれる生活空間づくりを基本に,公共施設の整備,また建築物のデザインにつきましても工夫してまいりたいと考えております。 また,足守地区など歴史的資源の保全,活用,吉井川河畔など水辺空間の整備,浦安総合公園など公園緑地の整備,ふれあい道路整備事業の推進など,美しい社会資本の整備を進めていきたいと考えておりますが,美しい潤いのある都市空間づくり,後世に継いでいく財産の象徴として先ほど御答弁いたしましたが,水と芸術の公園の整備を考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。 次に,地域活性化事業についてのお尋ねでございますが,まず事業を強力に推進するためにどのようなメンバーにどのような役割と任務を与えていくのか,推進していくのかと,こういうお尋ねでございますが,現在各支所ではそれぞれの地域の各種団体の代表者などを中心に,活性化事業の推進組織が設置されておりまして,それぞれの地域の特性を生かした事業が次々と実施されております。この事業は,地域の人々がみずからの創意と工夫によりみずからの手で地域興し,まちづくりを進めることを基本としており,行政は住民のこのような取り組みに弾みをつけるための支援者であると考えております。したがって,行政の果たすべき役割として,情報の提供,事業のきっかけづくり,事業の側面的支援を主体に取り組み,各地域で組織されている実行委員会などを中心に,各事業の内容に応じ,さらに多くの人々に参加していただき,幅と厚みのある事業として実施できるよう努めてまいりたいと存じます。 また,この地域づくりについて,行政の出前的な発想が必要であると,そういうことでどんどん進めてはどうかというお尋ねでございますが,地域づくりの基本は市民の主体的な活動と連帯であり,このため市民がみずから考え,みずから行うまちづくりをテーマとして,現在中学校区ごとに月平均1回の割合で市民と市長の語る会を開催し,地域づくりについての意見の交換を重ねているほか,地元説明会等を開催するなど,地域住民の行政への参加の機会を設ける努力をしてきたところであります。今後ともこうした努力を重ねる中で,地域住民との一層の対話を図り,地域の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,収納率の向上についての市長の決意というお尋ねでございますが,市財政の基幹財源である市税の安定確保は,御指摘のように最重点課題として取り組んでいるところであります。平成3年度の収納状況は,前年度対比で0.4ポイントの低下で,非常に厳しく受けとめております。昨秋より景気に陰りが出てきて以来,いわゆるバブルの崩壊により税収に大きな打撃を受けたわけであります。しかしながら,税負担の公平性の確保からも,税の徴収の重要性を一層認識し,今後とも強力に取り組む所存でございます。 次に,ごみ問題についてですが,有料化について信念を持って立ち向かう決意があるのかどうかというお尋ねでございます。 ごみ問題の解決につきましては,本会議の所信表明でも申し上げたとおり,ごみの発生を可能な限り抑制する省資源化と,それから発生したごみをできる限り有効利用する再資源化の視点で取り組んで,リサイクル社会を構築していくことが真のごみ問題解決につながると考えております。 また,ごみの有料化問題につきましては,議員御指摘のように確かに減量効果等も考えられますが,反面,不法投棄の問題や,有料化に対する市民の理解が得られるかどうかの問題等もございます。これは私どもの努力にもかかっていることでございますが,この有料化の問題につきましては,現在岡山市ごみ減量化・資源化対策研究会で研究していただいておりますので,その結果をもとに,また議員御指摘の諸点も十分勘案して,総合的に検討してまいりたいと考えております。 次に,高付加価値型企業集積団地についての取り組みの状況でございますが,高付加価値型企業集積団地につきましては,平成3年度において実施した高付加価値型企業集積団地基本構想調査の中で挙げた市内5カ所の候補地の中から,交通条件,地域条件,市域全体の均衡ある発展など,もろもろの条件を総合的に考慮して,西大寺地区の五明工業団地周辺部を有力候補地として決定したところであります。 高付加価値型企業集積団地内には,東部クリーンセンター,ファーマーズマーケットを併設し,複合的機能を持った団地として整備を図ってまいりたいと考えており,地域住民の皆様を初め関係機関,関係団体等とも協議,調整を行い,事業の具体化に努めてまいっているところでございます。 現在の取り組み体制は,経済局の商工振興課を事業推進の窓口としており,事業に関係する各課及び西大寺支所と緊密な連携を図りながら取り組んでいるところでありますが,このような事業の推進を図っていくためには,推進のための体制づくりが重要であると考えており,今後状況に応じてその設置について検討してまいりたいと考えております。 次に,上道フルーツ・フラワーガーデンについてのお尋ねでございますが,農業生産法人の進捗状況についてのお尋ねがありました。 上道フルーツ・フラワーガーデン(仮称)の基本計画を受けて,現在まで上道北方地区,中尾地区で,また先月末には上道町農協の理事会でそれぞれ説明会を開催してきたところであります。それを受けて,まず上道北方地区の農業者を中心とした農業生産法人を設立し,その後広く上道地区全域から参加者を得ることとして,地元町内会役員等と農業生産法人の早期設立に向けて協議を重ねているところであり,来年1月には法人の設立手続も完了する予定で事務処理を進めているところでございます。 また,この上道フルーツ・フラワーガーデンに対する市の活性化支援策についてのお尋ねがございましたが,本市といたしましてはクラブハウス,園芸指導所,大温室等の拠点施設を整備し,上道フルーツ・フラワーガーデンの事業主体として積極的に参入していくとともに,アクセス道路,園内道路等の周辺整備もあわせて行ってまいりたいと考えております。 また,関係機関の協力等を得ながら,地域特産品の開発支援,集客のためのノーハウの提供,サービスマニュアルの作成などを積極的に行い,地域農業,農村の活性化に向けて最大限の努力を払ってまいりたいと考えております。 次に,岡山市のベイエリア整備構想の策定の真意は何かということでございますが,岡山市南部の児島湾一帯は,広い瀬戸内海沿岸部でも他の府県にはない形状を持つ貴重な存在であります。児島湾の開発は干拓新田の造成が最初ですが,これら先人の努力のたまものである湾岸部,つまりベイエリアに今回改めて着目し,現在の岡山市を取り巻く広域交通網のインパクトや社会経済情勢の変化を踏まえ,工業機能,商業機能,レクリエーション機能などを,どこに,どのように集積すべきかを内陸部との関連も考慮した基本構想と基本計画の策定を,本年度から2カ年をかけて第3次総合計画実施計画とのかかわりを持たせながら,さまざまな角度から検討し,将来に向けた岡山市の総合的な都市づくりに生かしたいと考えている次第でございます。 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与から順次御答弁さしていただきます。 ◎財政局長(加藤憲幸君) 収納率について,収納率の向上にどこまで取り組んでいく姿勢か,財政局長の事務執行態度を伺う。結果の裏には必ず原因がある,徹底した原因の究明を伺う。それから,収納率の低下の主たる原因は人にあると思うがどうか。人事異動が当面の執行に影響を及ぼしたのではないか。との御質問でございますが,平成3年度の収納率は前年度に比べ0.4%の減であり,収納率が低下いたしましたことをおわびいたす次第でございます。 不能欠損では2億7,700万円余であり,前年度より44.9%高くなっております。事務処理に当たっては,財産の有無,生活の困窮など,十分な実態調査を行い,慎重に対応いたしております。 収納率低下の主な原因は,いわゆるバブルの崩壊に象徴される不動産不況による法人の大口滞納の発生並びに景気の後退等の影響による法人,個人を問わず市民税,固定資産税の滞納が増加したこと等によるものと分析いたしております。税務環境はまことに厳しい現状であり,今後鋭意努力しなければならないと考えておる次第でございます。 具体的には,税務部内の財政局長を議長とする収納率向上対策協議会において,収納率向上のための方策として,1,税務管理職全員での応援徴収,2,収税課全職員での日曜臨戸,3,夜間の電話催告の強化,4,11月,12月の市税滞納整理月間に高額滞納者への徴収強化及び納税PRの強化,5,滞納処分の強化等を打ち出して実施しておるところでございます。 次に,職員についてでございますが,収税課内において税法研究チーム,事務改善チーム等を設け,徴収事務の実践に役立てておるところでございます。 このように,職員相互の連携や資質向上を図り,職場体制を維持強化し,徴収対応については常に粘り強く,かつ継続性のある交渉によって収納率向上のため一層の努力を傾注してまいる所存でございます。 なお,人事異動との関係でございますが,人事異動時期には若干の事務後退も考えられますけれども,職員の相互連携あるいは研修職場指導により知識の修得,仕事への意欲を喚起させて,一丸的執行体制を図っているところでございます。人事異動が直ちに収納率低下につながったとは考えておりません。 いずれにいたしましても,人材の育成,職場環境の充実強化が何より必要なことを認識して管理監督者を挙げ,さらに職員が一丸となって懸命な取り組みに努力してまいりたいと考えてございます。 次に,収税事務で,税を知る週間において市民生活を支える税について内容を十分周知されたと思うが,本市関係分についてどのような反応があったのかとのお尋ねですが,御案内のとおりことしも税を身近なものとして考え,税の意義や役割を正しく理解していただくため,税務署を中心として,県,市共同で税を知る週間の行事を実施いたしました。岡山市としては,税金展への出展,キャラバン隊への参加,税務相談の担当職員の派遣など,参加協力いたしたところです。どのような反応があったかということでございますが,期間中,相談に訪れた方が402人と承っております。年々税に関して親しみやすいものとして理解もされ,効果が上がっているものと思っております。 同じく収納事務で,納税通知書に金額だけでなく内容を記入したものを一括送付してあげられないものかという御質問でございます。 課税資産の内訳書の送付につきましては,課税適正化という点からも,また市民サービスの向上という点からも,大変意義のあることと考えております。岡山市においても,課税資産の内訳書を送付することを前提に,現在実施自治体の資料,情報収集を行うとともに,資産税課内に検討チームを設置し,送付開始時期,送付方法,送付様式等について検討を進めているところでございます。 それから,同じく収納事務関係で,温室がガラス張りとビニール張りとではそれぞれ課税が異なるということのようでございますが,その真意のほどはどうかとの御質問です。 園芸,農耕用の温室施設の家屋の認定条件でございますが,土地に定着し,屋根及び周壁を有し,恒久性を有する資材,合成樹脂板,ガラス等を使用している場合は家屋と認定することとなっております。 また,ビニール張りの場合,耐用年数が1年から3年であるため,恒久性を有する資材と認められないので家屋と認定しないことになってございます。 それから,地価税の関係でございます。 地価税の本市の実態として,執行体制についてどのように取り組んでいるのかという御質問ですが,地価税は平成4年1月1日から実施された国税でございます。岡山市としては,この地価税法に基づいて,国と地方団体との税務行政運営上の協力について,自治省と国税庁との覚書により,情報の収集等に協力しているところでございます。 それから,同じく地価税で,よく理解が得られているか,特に固定資産税の二重取りとなりはしないかとの御質問でございます。 地価税は土地の資産としての有利性を縮減し,土地投機を抑制する政策的観点から国税として創設されたものであり,一方固定資産税は資産の保有と市町村の行政サービスとの間に存在する受益関係に着目し,広く土地保有一般に対して毎年経常的に課せられる税でございます。このように地価税と固定資産税は,税の趣旨,性格を異にしており,また地価税の課税対象の範囲は固定資産税に比べ大幅に限定されていること等から,地価税と固定資産税とは別個の税制と解すべきものとされてございます。 地価税の同じく本市に与える税額と件数はとの御質問でございます。 地価税の申告は,各税務署において本年11月16日から12月15日までで,国税当局においても現在進行期間中ということで集計はできていないので,御理解をお願いしたいと思います。 それから地価税に関連してさらに,税を知るのではなく,知らせて理解と協力を得るぐらいの行政サービスはできないものかとの御質問ですが,議員のおっしゃるとおり知らせて理解と協力を得ることは大変肝要なことであろうと思います。この地価税につきましては,対象者が限定されているという中で,税務署においては該当関係者等に対して説明会を開催し,地価税相談コーナーや申告期間,11月16日から12月15日までの申告相談業務を行っているところでございます。 以上でございます。 ◎民生局長(藤原忠男君) 障害者に優しい街路をという御質問のうち,駐車場の表示についてのお尋ねにお答え申し上げます。 御指摘の障害者用駐車場の表示につきましては,関係課と協議いたしまして,早急に設置するよう努めてまいりたいと考えております。 また,市の管理以外の他の公共の場所につきましても,関係機関へ要望してまいりたいと考えております。御理解をお願いしたいと思います。 次は,西大寺ふれあいセンターについてでありますが,西大寺ふれあいセンター建設予定地の隣接地に西大寺税務署があるが,これに対し移転の要請をお願いし,すっきりとした形で建設を進めてはどうかという御質問でございます。 岡山ふれあいセンターのサブセンターの一つである西大寺ふれあいセンター(仮称)につきましては,当初西大寺中二丁目のJT跡地に建設を予定しておりましたが,進入路,それから駐車場等利便性の向上や西大寺福祉事務所の併設等の施設機能の充実を図るために,JT跡地に隣接する民有地の取得について地権者と話し合いを重ねてきたところでございまして,このたびJT跡地南側に隣接する民有地に加えて,西側に隣接する民有地の取得も可能になったため,これら用地の有効活用を図る観点からも,これまで進めてきた設計を見直すことにしたものでございます。 議員御提案の西大寺税務署の移転につきましては,税務署の方で現地建てかえの方向で検討されていると聞いております。また,西大寺ふれあいセンターは西大寺地域保健所がすぐ近くにあることから,保健所機能の併設は考えておりません。御理解をお願いしたいと思います。 ◎衛生局長(芝野浩和君) まず,森林公園についての中の酸性雨について。岡山市にも観測基地があると聞いているが,その業務内容と傾向についての御質問にお答え申し上げます。 本市では,酸性雨が地球規模で大きな環境問題となっていることから,平成3年度から西大寺地区の西大寺中学校,南輝地区の南輝小学校の2カ所で観測いたしております。 観測方法といたしましては,雨水をろ過式の雨水採水器に採取し,半月ごとに酸性雨の指標となるペーハー等の分析を行っております。その測定の結果は,平成3年度のペーハーの年平均値が4.6となっており,全国平均値の4.3から5.3の範囲内となっております。 なお,傾向につきましては,観測を開始してから期間が短いため,今後の動向を見ないと明確にできませんが,今年度の10月までのデータで見る限りでは,平成3年度とほぼ同レベルの値となっているものと考えております。 次に,障害者に優しい街路をの中で,精神障害者の社会参加についての御質問に2点御答弁申し上げます。 まず,協力組織はどのようになっているかとのお尋ねでございます。 精神障害者対策は,現在岡山,西大寺各保健所で取り組まれておりますが,市民の精神保健に関する知識,理解はまだ十分とは言えず,精神障害者の早期治療や社会復帰を図る上で大きな課題となっております。そのため,広く精神保健知識の普及を図り,精神保健対策を推進するに当たりましては,地区ボランティア組織等の育成は大変重要であると考えております。 また,本年11月の精神保健月間では,岡山県精神保健協会等関係団体の協力のもとに,精神保健大会や心の健康フェスティバル等を開催し,重点的に啓発活動を展開しています。市といたしましても,平成6年度の保健所政令市移行を踏まえながら,これらの大会等に積極的に参加をするとともに,愛育委員会等関係ボランティア組織を中心に啓発活動を推進しているところでございます。 以上でございます。 ◎経済局長(山本宏君) 造林対策について御答弁申し上げます。 まず,富村の分収造林の現状,生育状況についてでございます。 昭和33年から富村有林に分収造林事業を実施し,現在までに180ヘクタールの土地に70万本を植樹いたしております。生育状況は良好でございまして,昭和33年に植栽いたしました富村のヒノキは,根周り25センチメートルぐらいに生育しているとのことでございます。 次に,造林についての今後の考え方でございます。 現在実施中の市制100周年記念分収造林計画が平成5年度で完了いたします。 これまで分収造林事業は,市制施行の10年目を単位として計画を策定しており,今後の取り組みにつきましては富村と協議して検討してまいりたいと考えております。 分収造林を広げる考えはということでございます。 現在岡山市の分収造林は,旭川の水に依存する本市が,その水系で材木の生育に適した土地として求めた富村の180ヘクタールと,旧興除村が保有していた神郷町地内の民有林21ヘクタールとなっております。今後分収造林を広げるかどうかにつきましては,本市の水源地域の市町村と協議して検討したいと考えております。 次は,松くい虫対策についてでございます。本市の積極的な取り組みが必要ではないかというお尋ねでございます。 県下全域にわたる被害木の大部分を伐倒駆除することとして,県において予算化されると聞いております。市といたしましても県とタイアップして,積極的に今後の被害を食いとめるべく努力してまいりたいと考えております。 松くい虫のメカニックについてでございます。 松くい虫による松の集団枯れの原因は,マツノマダラカミキリを媒体として伝播するマツノザイセンチュウという小さな虫の加害によるものでございます。 多重要因と要素が加わって発生が変動するのかどうかというお尋ねでございますが,その年の夏期の天候で高温寡雨等で樹勢が衰えた年には多発する傾向があると言われております。 過去5年間の被害材積に対する駆除材積はということでございますが,昭和63年の被害材積は3,630立方メートルで,駆除材積は914立方メートルでございます。平成元年は被害材積2,880立方メートルのうち831立方メートルを,平成2年は被害材積4,450立方メートルのうち855立方メートルを,平成3年は被害材積6,300立方メートルのうち1,382立方メートルを,平成4年は被害材積3,035立方メートルのうち780立方メートルを駆除いたしております。なお,今年度中にさらに700立方メートルを駆除する予定でございます。 予防のための事業量はどうなっているのかというお尋ねでございますが,昭和55年までは1,000ヘクタール程度の空中防除を実施していましたが,被害も減少し,空中防除を中止いたしました。その後,昭和62年から桃太郎荘周辺を中心に6ヘクタールを2年間,平成元年と2年に同所で3ヘクタールの地上散布による防除を実施いたしております。また,平成4年度においては津高地区からの要望により150ヘクタールの空中散布を実施いたしております。 地上散布と空中散布の実態はということでございます。 昭和62年から平成2年の間は地上散布のみで18ヘクタールを実施し,平成3年度は伐倒のみ,今年度は空中散布のみで150ヘクタールを実施いたしております。 地域住民の理解を得て,大規模の予防をする考えはと。 大規模な予防を行うには,現在のところ空中散布しかございません。実施するに当たりましては,地域の住民の理解が必要でありますので,理解が得られるべく積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,枯死材のリサイクルについてのお尋ねでございます。 搬出に多額の経費を要することから,現在は利用されていないのが実情でございます。今後関係機関と協議いたしまして,リサイクルの方法を研究してまいりたいと考えております。 次に,高付加価値型企業集積団地についてのお尋ねのうち,先般開催された地元関係者に対する説明会の内容は,また理解と反応はということでございますが,去る11月16日,豊学区連合町内会長を初め各町内会役員,水利土木員等地元関係者約40名にお集まりをいただきまして,地元説明会を開催し,今日までの経過,それから当地区を有力候補地として選定した理由,地区内の各施設の機能及びその配置方針等事業の概要について御説明を申し上げたところでございます。 説明会では,環境問題などについて熱心な御質問もあり,実りのあるムードの中で有益な意見交換を行うことができたと考えております。 次に,企業集積団地が実現され,稼働された場合,住宅問題が起こるがと,また住宅問題との関連で雇用促進住宅の建設を検討してはどうか,さらに共同福祉施設,スポーツ施設等についてはどうかというお尋ねでございます。 当地区において,このような複合的機能を持つ企業集積団地の整備が行われますと,その周辺部において人口の集積が進み,住宅に対する需要が増加することが予想されますので,今後その対応について十分検討してまいりたいと考えております。 また,その際議員御指摘の雇用促進住宅につきましても,県とも協議しながら検討してまいりたいと,このように考えております。 さらに,企業団地の従業員の福利厚生施設等も必要であると考えており,今後計画的に整備をしていくことを検討いたしておりますが,当面は高付加価値型企業集積団地等の実現に向けて全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 次に,上道フルーツ・フラワーガーデンについて,上道アグリパーク協会については具体的にはどのような構成でいつごろまでに設立するのかということでございますが,上道アグリパーク協会につきましてはガーデン全体の管理運営等,調整機関としてそれぞれの施設の整備主体である岡山市,上道町農協,農業生産法人で組織する予定であり,このガーデンの開園を平成7年度末を予定いたしておりまして,遅くとも開園の1年前までには設立し,開園後の効率的運営が図れるようにしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎衛生局長(芝野浩和君) 答弁漏れがあって大変失礼いたしました。追加で答弁をさしていただきます。 障害者に優しい街路をの中で,精神障害者の社会参加について,社会復帰のための更生施設はどうなっているのかとのお尋ねでございます。 病院と社会の中間にあって,回復途上にある精神障害者の社会復帰施設や,精神障害者共同作業所等の地域に根差した社会復帰施設対策につきましては,県において取り組みを進めているところでございます。 岡山市としては,地域において就労の機会等が得がたい精神障害者を通所させ,軽作業,日常訓練を行う場を確保し,精神障害者の社会復帰を促進するため,精神障害者家族会が設置運営する精神障害者共同作業所に対し県の補助を得て市も助成しているところでございます。 また,市独自の施策として,共同作業所へ通所する者に対して交通費の助成を平成4年度から,共同作業所への通所意欲を高めるための作業奨励金の助成制度を創設いたしまして,精神障害者に対する内容充実に努めているところでございます。 ◎建設局長(春田巌君) 建設局関係のお尋ねにお答えをいたします。 まず,経済局関係の中で操山自然休養林のグレードアップはのお尋ねでございますが,操山全体につきましては国有林である操山自然休養林と本市が都市公園としている区域,さらに民有林から成り立っているものでございます。都市公園区域につきましては,一部休憩施設,遊歩道や案内板,防火予防啓蒙などの整備を行っているところでございます。現在未整備地区の整備計画を立てるために,自然生態系,利用実態,また文化財などの調査を実施いたしておるところでございます。整備計画立案の後は,市民が身近な自然を手軽に利用できるよう整備に努力してまいりたいと考えております。 それから,森林公園についての中で,都市公園として位置づけられている芥子山公園について,森林公園としての十分な機能を果たすところであるが,現状と今後の計画はというお尋ねでございます。 芥子山公園は,岡山市の総合公園として昭和46年から52年にかけて幹線園路,散策園路,休憩所及び駐車場の整備を進めてまいりました。平成2年度から未施行区間の園路整備工事を進めており,平成7年度完了を目標に鋭意努力いたしております。 なお,森林公園としての御提案でありますが,この公園は都市公園として整備中でありますので,今後全体計画を見直す中で森林との触れ合いが可能な限りできるよう工夫していきたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 続きまして,障害者に優しい街路をということで,歩道上の障害になる放置自転車問題についてでございますが,御指摘の商店街付近では自転車やバイクが放置状態となっております。障害者にとって通行の妨げになっております。このような自転車等放置問題の解決は,利用者の目的に沿った場所に適切な規模の受け皿づくりを検討するとともに,利用者のマナーの向上を図ることが必要と考えます。今後とも行政が主体性を発揮するとともに,関係機関,団体が一体となって放置防止キャンペーンなどを行い,自転車利用者の意識啓発を図ってまいりたいと考えております。 続きまして,障害者に優しい街路をということで,歩道の段差や凹凸の解決策は何か,それから行政の果たす具体的役割は何であるのかということでございますが,車いすに乗られての御体験に基づき,路面の凹凸,段差等の問題点を御指摘をいただいたわけでございますが,市の担当職員も試乗をし,同様の体験をいたしておりまして,改めて障害者の視線に立ったまちづくりの重要性を再認識いたしておるところでございます。 今後の歩道整備につきましては,国における第11次道路整備5カ年計画案,高齢者等のための道路整備,本市のグリーンライフ岡山の創造などの施策に基づき,障害者などにとっても安全で快適な道づくりを,ふれあい道路懇談会の意見も聞きながら進めてまいりたいと考えております。 続きまして,誘導がしやすい位置に点字ブロックをつけるぐらいの配慮が必要と思われるがというお尋ねでございますが,点字ブロックの設置位置につきましては,放置自転車の防止に努めて,なお放置状態が考えられる場所の自衛手段として,歩道の幅員にもよりますが,点字ブロックを自転車が置かれていても覆われないように宅地側に寄せるなど,提案の趣旨に沿った検討を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎下水道局長(大嶋吉雄君) 公共下水道供用開始区域内の未使用戸数についての御質問にお答え申し上げます。 児島湖流域処理区,旭西処理区,岡東処理区の3処理区内で,現在供用開始しているうち未使用戸数がそれぞれの処理区で何戸,何パーセントぐらいになるのかの御質問でございますが,下水道整備の効果を発揮するためには,未水洗化家屋の水洗化が重要な課題でございます。11月末現在,処理可能戸数に対して未水洗戸数は児島湖流域処理区関連処理区では1万3,035戸のうち4,141戸,31.8%,旭西処理区では3万2,552戸のうち254戸,0.8%,岡東処理区では1,793戸のうち1,231戸,68.7%となっております。なお,処理区域全体での水洗化率は88.7%でございます。 次に,その未水洗化の主な原因は何かの御質問でございます。 児島湖流域関連処理区域の未水洗理由の多い順では,水洗化改造工事計画中,次に経済的理由及び老朽家屋により水洗化が難しい等でございます。旭西処理区につきましては,老朽家屋等でございます。また,岡東処理区では本年3月供用開始したばかりで,水洗化改造工事計画中がほとんどでございます。 次に,せっかくの施設が生かされないのではないかと,問題点を先送りするのではないかとの御指摘でございます。 議員御指摘のとおり,水洗化普及率を高めるためにはいかに速やかに下水道施設を利用していただくかということでございます。水洗化促進の方法として,これまでの水洗便所改造資金の融資額のアップ,検査手数料の改正及び広報紙等のPRはもとより,平成4年9月には水洗化促進用PRビデオを作成し,説明会,イベント等に活用しておるところでございます。 今後の対策としましては,戸別訪問等による公共下水道への積極的な接続指導を行うとともに,問題点の先送りをすることなく水洗化普及に一層邁進する所存でございます。 次に,下水道の整備促進のための緊急措置についてということで,緊急下水道整備特定事業の創設についての取り組みはどうしているのか,またその実施内容はどうなっているのかの御質問でございます。 さきの社会党代表質問の藤岡議員にお答えしたとおり緊急下水道整備特定事業の趣旨は,第七次下水道整備5カ年計画の期間において,緊急に大幅な普及拡大を図ることが必要な地域について,地方単独事業を積極的に活用することにより,下水道整備の促進を図るものでございます。期間は平成4年度から平成7年度までで,国の総事業費は7,000億円程度となっております。財源は,下水道事業債55%,一般会計繰入金45%で,この繰入金については受益者負担金相当額の5%を除いた40%が普通交付税で措置されます。 特定事業の対象となる施設は,幹線管渠及びこれに直接接続する末端管渠となっております。平成4年度の特定事業として11月臨時市議会において6億円の下水道費特別会計補正予算をお願いしたところでございます。平成4年度から7年度までの整備区域は,益野,可知,松新,山崎,湊,倉富,倉益,福泊,東畦,内尾及び郡地区とし,普及率は1.7%のアップ,事業費を160億円余と計画し,建設省に緊急下水道整備特定事業として申請を行っておるところでございます。 以上でございます。 ◎参与(菱川公資君) 操車場跡地構想に関連をいたしまして,構想発表のおくれた理由は何かということでございますが,私どもといたしましては操車場跡地は公園,道路,駐車場として都市計画決定されておりますことから,用地取得の手続に進んでいけるものというふうに考えておりましたが,一方で新駅の設置も含めた西部土地の新しい都市づくりのあり方についてなどの提示がなければ,用地取得の是非について判断が難しいという御意見もあったところであります。こうした御意見を踏まえまして,さきの6月定例市議会において調査費の補正予算をお願いし,その後,具体的な構想案の検討に入り,このたび御提示をいたしたところであります。御理解をいただきたいと思います。 次に,この構想案の作成はどういうふうな手順でしたのかということでございますが,操車場跡地に関する岡山水と芸術の公園(仮称)と西部副都心整備構想概略案につきましては,庁内若手職員による研究チームによる検討を行うとともに,各分野で活躍しておる人々の御意見なども伺いながら,庁内において検討を加え,取りまとめたものでございます。 以上でございます。 ◎参与(井上仁君) 高付加価値型企業集積団地のうち複合機能を備えた東部クリーンセンターについての地元関係者の意向はどうであったかという御質問であります。 先月,地元説明会の開催や地元関係者に先進都市であります神戸市の新焼却場を視察していただきました。今後,建設につきましては,地元関係者の協力が得られるよう説明会等を重ねてまいりたいと考えております。 次は,浅越最終処分場についてでございます。地元協議で確認した事項は完了したのか,また未実施の件はいつまでに完了するのかという御質問であります。 浅越一般廃棄物最終処分場の建設につきましては,地元関係者の皆様に大変な御協力をいただき感謝いたしております。建設に当たっての地元要望につきましては,本年度から一部着手しておりますが,今後地元関係者の御協力をいただきながら,逐次実施してまいりたいと考えております。 次は,搬入区域は全市内を対象にしているのか,生活道路を搬入道路として使用するため,交通事故に注意すべきと思うがという御質問であります。 浅越最終処分場は,市内全域の不燃ごみと粗大ごみの埋立処分場として使用いたします。そのため,多方面から搬入する収集車両がありますので,交通事故防止には細心の注意を払うよう努めてまいります。現在,通行路線につきましては,地元所管の西大寺警察署と交通規制等を含め協議をしており,地元住民の方々に御迷惑をおかけしないよう最大限の努力をしてまいりたいと考えております。 次は,カラス対策でございます。 現在,松ケ鼻最終処分場におけるカラス対策につきましては,まさ土及び試験的に行っている覆土代替剤による即日覆土や,可能な範囲での捕獲,テグス,防鳥ネット等の設置などにより対策を講じております。浅越最終処分場でもこれらの対策を含め効果的な方策を工夫してまいりたいと考えております。 次は,近隣の町内会に事前の供用開始あいさつについてのお尋ねでございます。 浅越最終処分場の供用開始に際しましては,収集車両の通行路線等の関係もあり,年内にも近隣町内会代表者に御理解をいただくべくお願いに参ります。 次は,事後に発生する問題点も速やかに対応できる体制をとっておくべきだと思うがという質問でございます。 供用開始に伴い,浅越最終処分場には管理事務所長を初めとして市職員10数名を配置する予定であります。当処分場に関係する緊急的なトラブル発生時には,この管理事務所が窓口となって迅速に対応してまいります。 以上でございます。 ◎西大寺支所長(安井英二君) まず,西大寺支所の建てかえについてのお尋ねでございますが,現在の西大寺支所庁舎は昭和38年に建設され,それ以来30年近く経過した現在,行政業務の増大,急速なOA化による事務室の狭隘化,電気設備許容量の不足,冷暖房設備の老朽化,エレベーターがなく,身体障害者に迷惑かけるなどの問題が生じており,平成3年度において西大寺支所庁舎増改築などに関する基本調査を実施いたしました。平成4年度において,この調査結果を踏まえ種々検討の結果,現地建てかえの方向で現在マスタープランを作成中であります。さらに検討を加え,来年度には基本設計に入りたいと考えております。 次に,西大寺駅前広場の整備状況及び都市計画道路中川駅前河本線の進捗状況についてのお尋ねでございます。 西大寺駅前広場の整備につきましては,設計段階で下水道など関連工事との調整で若干時間を要しましたが,年内には着工の予定であります。 また,都市計画道路中川・駅前・河本線については,家屋移転のための代替用地の開発行為が手間取り,一部工事が未施工となっておりますが,関係者との協議を進め,年度内完成を目指して努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育委員(藤原静雄君) 教育委員会の再重点課題は,教育条件の整備と教育内容の充実が必要ではないかという教育委員長に対しての御質問でございました。 教育において教育条件の整備と教育内容の充実は車の両輪のように重要なものであると考えております。そのため,子供がよりよい環境のもとで学習できるよう努力しております。 また,子供の自立を育てる教育の創造も,今ぜひやらなければならないと考えております。自立については,我々大人が十分自立していないということが普段の生活の中でもたびたびありまして,大人の自立も大きなテーマではないかと考えております。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関します一連のお尋ねにお答えを申し上げます。 まず第1は,日応寺自然の森のグレードアップ,松くい虫対策,防火対策等についてのお尋ねでございますが,市民に緑豊かな自然の中でさまざまな自然体験をしていただくための日応寺自然の森は,少年自然の家を拠点といたしまして,多くの子供たちの学習の場ともなっており,できる限り自然の状態を守りながら整備を心がけております。 松くい虫対策は,地元の森林組合にお願いをして伐採処理を行ってもらっております。また,毎年計画的に下刈りを行うとともに,防火を呼びかける看板を設置し,1週間に2ないし3回巡視するなど防火対策に努めております。 次は,教育の二重体系についてということで,教育委員会から塾通いの助長をしないように指導をしたかどうか,また岡山市の塾の実態を調査したものがあるか,さらに現在の学校と塾の二重体系的な事象を認めるかというお尋ねでございます。 学校週5日制の実施に当たりまして,学校長を通して保護者に過度の塾通いの弊害の周知を図り,学校週5日制の導入が過度の学習塾通いにつながらないよう理解と自粛を求めております。 塾につきましては,岡山市で学習塾に通っている小学生は26%,中学生は57%という数字が出ておりますが,これは今年5月の調査でございます。 塾の規模や内容については承知しておりません。 学校と塾の二重体系ということでございますが,学習塾に通う子供が,先ほどお答えをいたしましたように相当数あることは事実であります。また,学校が不登校や問題行動など多くの問題を抱えておりまして,学校のあり方自体が問われていることも事実であります。このような問題を解決するために,私どもは自立を育てる教育の創造ということに重点的に取り組んでおるところでございます。御理解をいただきたいと思います。 次は,平成3年度の小学校,中学校児童・生徒1人当たりの義務教育費はどれくらいか,また保護者が支払った1人当たりの年額は幾らかというお尋ねでございます。 小学校83校,中学校33校の学校運営に支出された経費を児童・生徒1人当たりで見ますと,小学校は7万7,004円,中学校では9万4,090円というふうになっております。 また,保護者が負担した経費でございますが,給食費,遠足,それから宿泊研修,修学旅行等の行事費,教材費等についてでございますが,これは学校の実態によって多少の差はありますが,平均的な額といたしましては,小学校は給食費に4万1,910円,遠足,修学旅行などの費用6,756円,教材費等1万366円でございます。中学校では,給食費が4万4,218円,遠足,修学旅行などの費用が2万3,590円,教材費等が3万7,773円でございます。 次は,岡山市の小・中学生の登校拒否の数は増加傾向にあるかどうか。トラングル一宮の定員が30名だとすれば,次の施設を考えているかどうかというお尋ねでございます。 年間50日以上,学校嫌いのため欠席した児童・生徒の数は,昭和62年が251人,63年が344人,平成元年が409人,2年が432人,3年が425人となっておりまして,最近は横ばいの傾向にあるのではないかというふうに見ております。 次に,施設につきましては,もうしばらくトラングル一宮の取り組みや子供たちの通所の状況,不登校の児童・生徒の推移等を見ながら研究をしていきたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,教育委員会の最重点課題は,教育条件の整備と教育内容の充実が必要だと思うが,教育長からも答弁をということでございます。 教育委員長の答弁にもありましたように,教育条件の整備と教育内容の充実は,教育委員会の重要な課題であります。そのため,学校施設の整備等,物的な条件整備に努力をしているところでございます。 また,これとあわせて自立を育てる教育の創造へ向けて具体的な取り組みを通して教師の意識改革に取り組んでおるところでございます。このことは簡単ではございませんが,何としてもやり遂げなければならないと考えておるところでございます。 次は,学校施設の木造化についてのお尋ねでございます。 学校施設は,児童・生徒の学習,生活の場でございます。木材は柔らかで温かみがあり,室内の快適性を高めるなど,すぐれた性質を備えておりまして,木材を使用することによりまして温かみと潤いのある教育環境づくりが期待できるわけでございます。御指摘にもありましたように,特に心身ともに……性に富んだ幼児期ではその影響は大きいと考えております。今後とも木材の持つすぐれた特性を生かしながら,望ましい教育環境づくりに努めてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔17番高津利明君登壇〕 ◆17番(高津利明君) 5時が過ぎて恐縮でございますが,御答弁いただきまして若干再質問をさしていただきたいというふうに思います。 やはり市長一番はですね,この跡地整備問題が本議会のメーンテーマとなるだろうというふうにもうたわれております。したがって,その点から再質問に入らしていただきます。 いろいろ御答弁をお聞きいたしましたが,市長も市民と,そして議会と十分に議論をしていきたいということでございますけれども,議論をすればするほど今の水と芸術の公園がコンクリート化してくるようなように見えてならないんです。一体全体どの辺までを許せる範囲のですね,意見が入るんかどうか。したがってですね,その内容をつぶさにお聞きしたら,庁内の研究チームでやったんだと。これは結構でございますけれども,岡山市が与えたテーマのもとに基づいた研究チームであるだろうというふうにも思いますけれども,その職員が研究チームが悪いという意味ではございませんが,やはり一方方向的に見えた,いわゆる市民にまんべんに気を配られた内容のように見えないんです。その一つにですね,なぜカヌーかと,こうなってくるとですね。その辺がつけ足り的なカヌーのような感じがしてならないんです。したがって,本当に水と芸術,芸術をお聞きいたしましてもね,後々だんだんその彫刻の森ということになると,非常に金がかかるんではないかと。本当に絵画のマニアとなるようなですね,芸術を求めてくるんではないかなと。本当にこの芸術の価値のあるものを買えば買うほど高くなるんではないかなというふうなことも思われてなりません。したがって,私が申し上げておりましたように,もう一度産・官・学を込めてのコンペ方式というのは私は大事ではないかなというふうに思って再質問をさしていただくわけでございます。 それから,新聞等で見ました「読み取れない理念」ということが出ました。この理念もですね,かつてのチボリ公園と今市長がやろうと提案されております,この水と芸術の公園についてもですね,突き詰めてみれば同じような理念になってきておるというふうに思うわけです。それは何かといいますと,21世紀の遺産であり,市民の憩いの場として潤いと空間になる公園だということを言えばですね,もうひとつも変わっていないというふうな意味から言えば,市長のもう少し求める理念は何であったのかということについて触れてみたい。そしてさらにですね,世界的ユニークな公園だと。現代を代表する内外の芸術家の作品を求めるんだと。我が国のカヌーイストのホームゲレンデにしたいということになるとですね,いよいよカヌーが固定化したようなPRになっておるというふうに思えてならないんです。したがって,その辺の理念をですね,もう少しわかりやすくいくためには,もう一度胸襟を開いて市民に問いかけるというぐらいな度量があってしかるべきではないかなあというふうに思われてなりません。藤岡議員も言われましたようにですね,市民意識調査で撤退を選んだ道でございます。ならば,水と芸術の公園ならば,その構想をですね,さらに市民意識調査,アンケートでやったらどうですか,いうふうに思うわけでございます。そういった意味で,もう一度,私の主観も入っておりますが,御答弁をお願いしたいと。 そしてさらに,土地取得のためにですね,特殊公園か都市公園かという辺がどうしてもかかってくるんです。その辺をもう一度よくかみ砕いて,特殊公園と都市公園の違い,だからこうして土地を取得するんだと,したいんだということが今問われておるということを教えていただきたい。したがって,それが建設省に対する考え方なのか,あるいはJRにしても基本計画等についても同じように問われておるんではないかというふうに思うわけでございます。 以上,跡地整備問題について触れておきたいと思います。 それから,収納率の向上については,かなり財政局長突っ込んでですね,やる気で御答弁をいただきました。本当にかつてないね,今不況の嵐が来とるわけです。要は課税はいや応なしにできるわけです。ところが,人を相手にする収納率というのは非常に難しいというのはわかるわけです。この辺の,人が人としてその行政,収納率を,事務を行うわけでございまして,人の資質を高めることが非常に大事だということで,私は企業的発想で申し上げるんですが,よく企業でやっておりますOJT,こういう手法があるわけです。個人の資質を高める,そしてやる気を起こさす。そして,そのOJTの中にはですね,いわゆる収納率を行う上で何が悪いんか,その悪いすべてを洗い出すと,その悪さかげんを十分出していって,一つずつつぶし込んでいって,そして最終の目的は収納率の向上を図るための目的を出していくということが大事なんではないかと。その悪さかげんの中に人がおったり,物があったり,管理能力を問われたり,あるいは心理的なものがあったんではないかというふうなことでございます。これは財政局長,私の意見でございますので,御答弁は結構でございます。 そういうことで,特に収納率向上についての庁内的な総合研究もさることながら,もう一度本当に事務を行う担当者一人一人がどのようにやれば収納率が上がるかということを考えてみていただきたいなというふうに思うわけでございます。 もう一点,教育長,恐れ入ります。 私が申し上げたのは,5日制になると,学校5日制になるのには児童をどのようにすればいいか。地域社会の確かに受け皿が大事でございます。父兄あるいは大人としての自立ができてないのも実態でございます。そういった中で,私は加山雄三ということを申し上げたい。あの俳優の,男性の加山雄三。何かといいますと,可が山ほどあって優が3つありゃええ。この辺で拍手が来ないかなと思うんですが……。そんなことで,そういう教育理念に基づいて,ぜひ私は優ばっかりを求める学生といいますか小学校教育には少しジレンマを感じておるわけです。特色といいますか,個性のある学童を育てていきたいという意味から申し上げておるわけでございまして,そのことがですね,学校5日制を目的を逸脱したような今後の対応であってはならないというふうにも思いまして,申し上げたわけでございます。 以上で再質問を終わらしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 高津議員の再質問に対しまして御答弁申し上げます。 跡地整備構想の中のその今回の水と芸術の公園構想,これについて議論すればするほどコンクリートしていく,まあコンクリートしていった方がいいと思うんですが,それが一つの私どもに課せられた課題でありまして,2月でも民主クラブの方からも,先ほど高津議員が引用されましたように早く構想を出してほしいと,こういう御議論があったわけです。その都市公園そのものが都市計画決定されておりまして,それが変えられるんじゃないかという議論がかなり続いたわけでございますが,私どもは建設省との確認の上,これはよほど変えられるだけの重大な理由には該当しないと,都市公園の必要性は変わっていないということを確認の上,それじゃその都市公園としてどう構想したらいいかと,これが私どもに課せられた課題であって,今ようやくお示しできたわけでございます。 その構想を策定するに当たって,確かに250万円いただきまして,庁内とかでチームで検討をいたしました。しかし,同時に,先ほど藤岡議員の御質問のときも,また今回の御質問にもお答えしましたが,専門家の意見もこれはそれぞれ聞いたわけでございます。しかしながら,それは参考意見として聞いたわけでありまして,その中から私どもは,これはまず,何度も言って申しわけないんですけれども,所信表明の中でも申し上げましたが,水と緑と,こういうものは一つの普遍的な,いつの時代にも通用できる価値であろうと,普遍的な価値を持つものであろうと。そして,この文化性豊かなまちづくりというものは,従来からつくってまいりました。それは今後とも続けてまいらなければならないと思います。そういう意味で芸術というものを加えたわけでございます。 その産・官・学の委員を入れたコンペ方式にしたらどうかということでありますけれども,この公園構想につきましては私ども十分いろんな専門家の意見も聞き,庁内で十分検討して,この水と緑と芸術といったものを一つのコンセプトにするものがいつの時代にも通用し,またそのデザイン,この創意工夫の仕方によって岡山らしさというものも出てくると考えておるわけでございます。 チボリ公園と,それから今度の水と芸術の公園,21世紀への遺産というように何回も言うと同じように聞こえるじゃないかと,こういう御指摘がございましたが,これはもうその21世紀への遺産という点ではあるいは似ているかもしれません。しかし,チボリ公園は,これは岡山市が土地を取得して,それを第三セクターである会社に貸すわけですね。そして,それは貸した場合にはその土地だけを貸しますから,おのずとその上に借地権が出てくる。そこに施設,構築物をつくればですね,それはその会社のものになるわけですね。そこに根本的に市民の財産になるかどうかについては違ってくるわけですね。これは今度の水と芸術の公園は都市公園ですから,特許公園ではありませんから,一木一草たりとも土地を含めて,これは市民の財産になることでございます。そこは形式的かもしれませんけれども,公共事業でやる場合と,それから特許公園で第三セクターに貸してやる場合では,やっぱり根本的に違うということでございます。それは,そこに確かに責任の度合いとというものは違ってきますけれども,私どもが市民が議会の皆さんとも一緒になって,本当にこの公園を育てていき,そういう意味で育てたものを私どもも,また後世の子供たちも使ってもらう,そういう意味での遺産だということで御理解をいただければと思います。 そのカヌーというものがかなり出てまいりますが,その水というその,これは水と緑,その中の水をどのように岡山らしさを出すかという中で水遊びと,水に親しむと,これが出てくるかと思います。それが単に水を見る,緑を見るというのも公園の楽しさであろうと思いますけれども,水の楽しみ方の中に,それはいろんなせせらぎで子供たちが遊ぶこともあれば,子供たちや大人がボートやいかだ遊びをすることもあれば,そしてその中にカヌーというものもあるんじゃないかと。そのカヌーというものは一つの競技性が高いスポーツ的なものでありますから,そういうものも取り入れるということで,カヌーもできる公園としたわけでございます。 ひとつこれはですね,市議会でも,それは私どものこれは考えですけれども,これを市民に「市民のひろば おかやま」でも明確にいたします。そして,一問一答形式で御説明をし,また市民の皆さんからもそれは遠慮のない,忌憚のない御意見をいただきたいと存じますし,これからも委員会,本会議等で市議会の皆さん方ともいろんな論議をしてまいりたいと考えております。 ◎教育長(奥山桂君) 再質問にお答えを申し上げます。 加山雄三でよいではないかという御指摘でございます。 これは,教育者の姿勢の基本にかかわる問題であるというふうに思っております。私どもの事務局の中にもこういうふうな言葉が書かれております。これは私どもの心がけという意味でございますが,「花園に花いろいろ,おのおの草の手柄かな」と,これはだれが言い始めたのか私はよく知らないんですが,「花園に花いろいろ,おのおの草の手柄かな」というのがかかっております。教育は一人一人のよさを引き出すことが大事であると。自立ということも別な視点から見ればこのことだというふうに私どもも思っております。可とか優とかにかかわらず,一人一人が自分の持っている力を十分発揮できるようにすることが親や学校の役目であると,そういうふうに考えております。御理解いただきたいと思います。   〔17番高津利明君登壇〕 ◆17番(高津利明君) 再々質問をさしていただきます。 今特殊公園,あるいは一般の都市公園ということでお聞きしたんてすが,いま一ぴっとわからないので,もう一度食い下がってみたいと。 都市計画法の中で特殊公園のままで取得するのか,都市公園に都市計画の変更をして取得するのか。その場合,建設省の縛りがかかるのかどうか。これをもう一度お聞きしたいわけです。1点漏らしておりましたので,よろしく御答弁をお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 高津議員の再々質問に対しまして御答弁申し上げます。 都計法の中での位置づけについての御質問がございました。 チボリ公園は特許公園,つまり国,地方公共団体以外の者がやる特許公園でありまして,これは建ぺい率でもちろん緩和がありまして,20%までの緩和がある特許公園でございます。今度は市が,岡山市が公共施設としてやる都市公園でありまして,もっと具体的に言いますと総合公園になろうかと存じます。それは建ぺい率は2%プラス特別に認められれば5%,つまり7%ということになります。したがいまして,現在の告示の状態だとですね,これはそのチボリ公園としての特許公園として告示されておりますので,これは都市公園に改めるという手続をとらなければいけません。そういう意味では建設省,市の都計審,県の都計審,そして建設省の承認も得るということでございます。 ○議長(花岡薫君) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き代表質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。    午後5時37分散会...